独立前に店長やマネージャーなどスタッフを管理する立場になった人は、責任の重さやマネージメントの難しさなど苦労を重ねてきたことだと思います。
そのため、独立する時は1人オーナーとして悠々サロンを運営をしたいと考える人も少なくありません。また、1人オーナーであれば大きなサロンは不要になりますので開業資金を抑えるメリットも存在します。
では、実際に1人オーナーとして美容師が独立した場合に、いくらの開業資金が必要で売上はいくらになるのか?また気になる収入についても解説したいと思います。
美容師が1人で独立する場合の開業資金
美容師が独立する際に発生する費用は「不動産契約費用」「内装費」「薬剤仕入」「運転資金」が必要になります。まずは、目安となる開業資金をお伝えさせていただきます。
大項目 | 費用 |
不動産契約費 | 保証金:家賃の8ヶ月〜10ヶ月 |
仲介手数料:家賃の1ヶ月分 | |
内装費 | 1坪あたり:40万円〜50万円 |
薬剤・備品仕入れ費用 | 30万円〜100万円程度 |
運転資金 | 想定売上高の45%がコスト×3ヶ月分 |
では実際にいくらの開業資金が必要になるのか?以下の条件のもと金額を算出してみましょう。
- 坪単価:2万円
- 保証金+仲介手数料:9ヶ月分
- 内装費:45万円/坪
- 薬剤仕入れ:想定売上の20%
- ランニングコスト:想定売上の80%×3ヶ月分
- 1人あたりの売上高:60万円/月
- 1客あたりの客単価:6000円
想定売上高 | 想定坪数 | 月額賃料 | 独立資金 |
||||
合計 | 保証金 | 内装費 | 薬剤仕入れ | ランニングコスト | |||
500,000 | 7 | 140,000 | 5,710,000 | 1,260,000 | 3,150,000 | 100,000 | 1,200,000 |
600,000 | 7 | 140,000 | 5,970,000 | 1,260,000 | 3,150,000 | 120,000 | 1,440,000 |
700,000 | 7 | 140,000 | 6,230,000 | 1,260,000 | 3,150,000 | 140,000 | 1,680,000 |
800,000 | 12 | 240,000 | 9,640,000 | 2,160,000 | 5,400,000 | 160,000 | 1,920,000 |
900,000 | 12 | 240,000 | 9,900,000 | 2,160,000 | 5,400,000 | 180,000 | 2,160,000 |
1,000,000 | 12 | 240,000 | 10,160,000 | 2,160,000 | 5,400,000 | 200,000 | 2,400,000 |
1,100,000 | 12 | 240,000 | 10,420,000 | 2,160,000 | 5,400,000 | 220,000 | 2,640,000 |
1,200,000 | 15 | 300,000 | 12,570,000 | 2,700,000 | 6,750,000 | 240,000 | 2,880,000 |
1,300,000 | 15 | 300,000 | 12,830,000 | 2,700,000 | 6,750,000 | 260,000 | 3,120,000 |
1,400,000 | 15 | 300,000 | 13,090,000 | 2,700,000 | 6,750,000 | 280,000 | 3,360,000 |
1,500,000 | 15 | 300,000 | 13,350,000 | 2,700,000 | 6,750,000 | 300,000 | 3,600,000 |
上記の通り、売上100万円を目指す場合は、開業資金として1000万円程度が必要になります。日本政策金融公庫から借り入れする場合は、自己資金の比率が30%は必要になりますので300万円ほど準備することになります。
美容師が1人で独立した場合の売上
開業資金の目安が分かったところで実際にいくらの売上を上げることができるのか?計算をしてみましょう。
- 営業日数:24日
- 客単価:6000円
売上高 | 月間客数 | 日客数 |
500,000 | 83 | 3.5 |
600,000 | 100 | 4.2 |
700,000 | 117 | 4.9 |
800,000 | 133 | 5.6 |
900,000 | 150 | 6.3 |
1,000,000 | 167 | 6.9 |
1,100,000 | 183 | 7.6 |
1,200,000 | 200 | 8.3 |
1,300,000 | 217 | 9.0 |
1,400,000 | 233 | 9.7 |
1,500,000 | 250 | 10.4 |
上記の通り、売上100万円を目指す場合は1日あたり7名近くのお客様を対応する必要があります。1人オーナーなのでホットペッパービュティーなどの高額な集客媒体に掲載するのは難しいと言えますので自力集客が必要と言えるでしょう。
そのため、通行客にサロンの存在を知ってもらうためにも路面店舗に出店するなど立地戦略は非常に重要になると言えるでしょう。
美容師が1人で独立した場合の収入
一般的に、美容室を経営する場合に必要なコストは、人件費35%、材料費10%、賃料10%、販促費10%、その他15%程度を見ておくと良いでしょう。
そのため、売上に対して80%程度はコストとして消費される。ということですが、1人で運営する場合は従業員の人件費35%が加算されませんのでオーナーの取り分は55%になる計算です。
では早速、いくらの収入が稼げるのかシミュレーションしてみましょう。
売上高 | オーナー1人のみ (売上に対して55%が取り分) |
500,000 | 275,000 |
600,000 | 330,000 |
700,000 | 385,000 |
800,000 | 440,000 |
900,000 | 495,000 |
1,000,000 | 550,000 |
1,100,000 | 605,000 |
1,200,000 | 660,000 |
1,300,000 | 715,000 |
1,400,000 | 770,000 |
1,500,000 | 825,000 |
売上100万円を目指してサロンを運営した場合のオーナーの収入はおおよそ55万円となりますので、年収は660万円になります。サロン勤務時代よりも2倍程度の年収を確保することが可能になるでしょう。
美容師が1人で独立するならシェアサロンがおすすめな理由
ここまで、美容師が1人でサロンを構え運営する場合の開業資金・売上・収入についてシミュレーションを行いましたが、現在はシェアサロンで独立する。という選択肢もあります。
実際、1人で独立する場合は、シェアサロンを利用した方がメリットが多いと言えるのです。そこで、独立しサロンを構えるよりもシェアサロンを利用した方が良い理由を3つお伝えしたいと思います。
サロンを構えるよりも収入が増える
シェアサロンを利用する場合と自分でサロンを構える場合の収入を比較してみましょう。シェアサロンの利用料は当社が運営するSALOWINの価格と比較を行います。
- スタンダードプラン:売上歩合20%+固定利用5万円(機材備品込み/薬剤自己負担)
- ブーストプラン:売上歩合20%+固定利用8万円(機材備品込み/HPBへの掲載/薬剤自己負担)
売上高 | 当社(シェアサロン/集客なし ) 売上80%-固定5万円-薬剤10% |
当社(シェアサロン/集客あり ) 売上20%+固定8万円+薬剤10% |
オーナー1人のみ (売上に対して55%が取り分) |
500,000 | 300,000 | 270,000 | 275,000 |
600,000 | 370,000 | 340,000 | 330,000 |
700,000 | 440,000 | 410,000 | 385,000 |
800,000 | 510,000 | 480,000 | 440,000 |
900,000 | 580,000 | 550,000 | 495,000 |
1,000,000 | 650,000 | 620,000 | 550,000 |
1,100,000 | 720,000 | 690,000 | 605,000 |
1,200,000 | 790,000 | 760,000 | 660,000 |
1,300,000 | 860,000 | 830,000 | 715,000 |
1,400,000 | 930,000 | 900,000 | 770,000 |
1,500,000 | 1,000,000 | 970,000 | 825,000 |
上記の通り、売上100万円である場合、自分でサロンを運営すると収入が55万円なのに対して、SALOWINであれば62万円〜67万円の収入を得ることができるのです。
年収で比較すると、660万円が744万円〜804万円になりますので非常に大きな差が出ると言えるでしょう。
初期投資が実質ゼロで借金を抱えないで済む
シェアサロン(SALOWIN利用時)を利用するメリットは収入が増えるだけでなく、初期費用がゼロで綺麗なサロンを24時間使えるという点です。
自分のサロンを構える場合、1000万円近くの開業資金が必要になりますし、自己資金を3割用意したとしても700万円は借金を抱えることになります。
1年で6割の美容室が潰れる時代ですので、数百万円〜数千万円の借金を抱えるよりもシェアサロンを利用した方がリスクが低く独立が出来ると言えるでしょう。
入退去がいつでも自由
1人オーナーの場合、不慮の事故や病気、女性の場合は妊娠などによる一時的な休業などライフスタイルの変化によってサロン運営が難しくなる時があります。
しかしながら、どのような問題が起きようとも、自分でサロンを構えた以上は売上を作らなければ、収支はマイナスになってしまいますし、借金も消えるどころか増加していくことになります。
その点、シェアサロンであればいつでも入退去が自由になりますので、上記のような問題が起きた場合でも、退去するだけで済みますので変化に柔軟と言えます。
フリーランス美容師として働く人は「一生現場で働くことが出来ない」という悩みを抱えていることだと思います。その際、SALOWINではFCオーナーを募集しておりますので現場に立たなくても利用料から収入を確保することが可能です。
興味がある方は「こちら」よりお問い合わせください。
まとめ
美容師が1人で独立する場合に知っておくべき開業資金・売上・収入について解説を行いました。
従業員を雇用しない分、オーナーの取り分は売上に対して55%と高い水準になりますが、それでも、借金を抱え店舗を作ることから一定のリスクがあると言えるでしょう。
その点、シェアサロンのSALOWINであれば、収入も増え、初期費用も掛からないことから、非常に低リスクで独立することが可能になります。
自分のサロンを構える前に一度検討して頂ければ幸いです。