はじめまして、フリーランス美容師向けマガジン「Knowledge Village(ナレッジビレッジ)」です。
普段は、サロンビレッジというシェアサロンを運営しています。
今回がはじめてのnoteということもあり、サロンビレッジ代表・山本に「サロンビレッジを設立したきっかけや想い」を聞いてみました。
「もっと、自分らしく働きたい」と思っている美容師に、この想いが少しでも伝わったら嬉しいです。

▼プロフィール
山本 豊(やまもと ゆたか):美容師歴20年。「美容師が自由に働ける空間をつくりたい」という想いから、35歳で起業をゼロから学んだ後、プライベート空間に特化したシェアサロン「サロンビレッジ」を設立。
目次
・美容師の芸術性を潰さないために、「みんなが社長になれる美容室」を考えた
・僕は美容師に向いてなかった。だから、挑戦している人をサポートしたかった
・サロンビレッジは、美容師の芸術性を育てる空間でありたい
美容師の芸術性を潰さないために、「みんなが社長になれる美容室」を考えた
━━はじめに、サロンビレッジを設立したきっかけを教えてください。
山本:美容師として20年間、経営者として10年間務めてきました。
僕は「美容師」という職業が大好きです。
数々の美容師に出会ってきましたが、一人一人がこだわりや誇りを持ち、日々、お客様と向き合っています。
美容師は「職人」でもあり、「アーティスト」でもある。僕は美容師の「アーティスト性」が大好きなのかもしれません。
ただ、ある時から違和感を覚えるようになりました。
━━違和感ですか。
山本:はい。サロンのルールに縛られ、貴重な芸術性を発揮できていない美容師が沢山いるということに気づいたのです。
理想と現実とのギャップに苦しみ、泣く泣く、美容師を辞めた人を沢山見てきました。現状、美容師の離職率は80%と言われています。
━━離職率80%……!ここまで高いとは知りませんでした。
山本:そうですよね。意外かもしれませんが、美容業界は縦社会かつ、ザ・体育会系(もちろん、サロンによって違いはあります)。
サロンの厳しいルールによって、美容師の自分らしさやアーティスト性が失ってしまうことはよくあることです。
そこで僕は、「美容師が自分らしく働ける空間をつくりたい。みんなが社長になれる美容室をつくればいいじゃん」と思ったのです。
僕は美容師に向いてなかった。だから、挑戦している人をサポートしたかった
山本:「美容師をサポートしたい」という想いがずっとあります。これを言うと驚かれますが、シンプルに、美容師に憧れています。
━━「美容師が、美容師に憧れている」。とても興味深いです、なぜ憧れているのでしょうか?
山本:僕には才能がなかったのです。美容師をやってきて20年が経過しましたが、何度も思い知らされました。何よりも、限界を決めていた自分もいました。
美容師は「芸術性」がとても重要だと思っています。芸術性は「天性」みたいなところもありますが、もちろん、練習の積み重ねで技術を磨けるのが美容師の魅力でもあります。
━━芸術的な職業だけど、努力を積み重ねれば、後天的に技術を身につけられるということですね。
山本:そうですね。僕は、芸術性を持った美容師を沢山見てきました。その度に、悔しいけど「本当にすごいな」って思って。
当然、「頑張れば、技術を磨ける」と、頭ではわかっていました。ただ「自分には美容師としての才能はないかもしれない……」と、自分の限界を自分で決めてしまったのです。
だからこそ、美容師として奮闘しているしている人を見ると、心の底から「すごいな、素敵だな」って思います。
きっと、美容師に対する憧れがずっと残っているんでしょうね。「美容師として頑張っている人を応援したい。サポート側にまわりたい」と考えるようになったのかもしれません。A
サロンビレッジは、美容師の芸術性を育てる空間でありたい
━━起業を、この辺りから考えはじめたのでしょうか?
山本:そうですね。ただ、「美容師が自由に働ける空間をつくりたい」という想いはあったものの、その方法・手段が分かりませんでした。
悶々としましたが、まずは経営をしっかり学ぼうと、35歳で「起業」をゼロから学んでいきました。
そこからありがたいことに、シェアリングエコノミーが浸透し、「シェアサロン文化」が生まれたのです。
「シェアサロンであれば、美容師の芸術性やクリエイティビティを潰さずに済む。これで、僕の理想の美容室をつくれるかもしれない」と思い、サロンビレッジを設立し、今に至ります。
━━なるほど。これからのサロンビレッジを、どのようにしていきたいですか?
山本:僕は美容師として、沢山の挫折を経験しています。
自分に美容師の才能がないと感じた時は、絶望感を抱きました。でも、美容師という職業は大好きですし、今でも憧れているからこそ、「美容師を頑張っている人」を全力でサポートしたいです。
サロンビレッジの最終展望は、「美容師が職人として、お客様と本気で向き合える環境づくり」を目指すことです。
今、美容師として頑張っている人の中でも、悶々と感じている人は少なからずいると思います。「本当はもっと、自分の個性を活かしたい」。そう思っていても、なかなか実現できず、劣等感を感じている人もいるかもしれません。
ぜひ、そんな方々と出会い、一緒にサロンビレッジを盛り上げられたら、これ以上嬉しいことはありませんね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
サロンビレッジへのお問い合わせは下記にてお待ちしております。
