美容師志望ではなかったけど、「やり切りたい」気持ちがターニングポイントに
━━栗田さんが、美容師の世界に入ったきっかけを教えてください。
栗田：最初は「美容師になりたい！」と思ってこの業界を目指していたわけではないんです。大変そうだったので、私には無理だと思っていました（笑）。
私の経歴を簡単にお伝えすると、元々は、服飾の専門学校出身です。スタイリングやメイクを学んでいました。
卒業後、とある美容室のオーナーさんとご縁があり、「うちで働いてみませんか？」とお誘いをいただて。見習いとして3年半ほど働きました。
「せっかくなら、技術を深めた方がいいな」と思ったので、美容室で見習いとして働きながら、通信の美容学校（3年制）と週1のメイク学校を同時に通っていましたね。
━━2つの学校を通いながら、見習いとして働いていたのですか……！？
栗田：はい、そうです（笑）。少し特殊な経歴だと思います。自分でもよくやったなと、驚きますね。
3年間、見習いとして働いた頃、今後の進路を考えました。
ファッション業界への転身も考えましたが、やっぱり美容師を続けたくて。自分でも大幅な進路変更になって、驚きましたね。
━━「続けたい」と思えた瞬間は何でしたか？
栗田：「このまま終わらせるのは悔しい。やり切りたい」と思えたんです。
どんなに技術を磨いても、どんなに頑張っても、「完璧な仕上がり」を目指せるのって難しいんですよ。毎日、「もっとこうした方が良かったかな？」と反省点が見えてきます。
だからこそ、悔しかったのだと思います。
もっと、美容師として成長したいなって。やり切りたいなと思い、ここまでやって来れました。
一時期、美容業界を離れた。でもやっぱり、美容師という仕事が大好きだった
━━離職率が高い美容師ですが、栗田さんが続けて来れた理由を教えてください。
栗田：実は3年目くらいに、辛くて辞めたいなと思い、美容師から離れたことがありました。
一回、全く違うことをやってみようと、単発のバイトもしています。Amazonの出荷工場で検品もしていますよ（笑）。
でもやっぱり、違うなって。
少し美容業界を離れてみて、「私は、美容に関わる仕事が大好きなんだな」と気付かされたんです。
さらに、今後のことを考えるために内省を重ねました。
そこで、私がストレスに感じていた理由が「人間関係」だったことに気づいて。
薄々、気づいてはいたんですけどね……。「みんなも悩んでいることだから」と、感情に蓋をしていたのかもしれませんね。
━━なるほど……。具体的に、どういった点が大変でしたか？
栗田：美容業界ってガッツリ体育会ですよね。
閉店後に飲み会があったり、休日にはバーベキューがあったり。私は内向的なので、無理して明るく振る舞わないといけない風潮に、少し疲れてしまいました。
「もっと自由に働きたいな」って。フリーランス美容師を考えるようになったのも、このタイミングだったのかもしれません。
━━フリーランスになりたての頃の話を聞かせてください。
栗田：私がフリ
ーランス（業務委託）でサロンに務めはじめたのは、今から10年前です。割と早い段階から、フリーに転身しました。
ただ、フリーランスになっても人間関係の問題は付きものでした。サロン毎にルールがあるので、結局、根本的な問題は解消されませんでした。
そして2年半前くらいに、「シェアサロン」を知って。直感的に「これだ……！！」と。
自分たちで集客をしなければ行けないので、集客などの懸念点もありましたが、なんとなく「私なら、きっと大丈夫！」って思えたんです。
サロン内で営業トップを何度か取れたこともあり、今までの経験や実績が、私の背中を押してくれたような気がしています。
サロンビレッジで、小さな「自分専用の美容室」ができた
栗田：Instagramの広告をきっかけに「サロンビレッジ」に出会いました。実際に足を運んだところ、内装がとてもきれいで、至れり尽くせりで感動しましたね……。
━━ありがとうございます！特に、どういった点が良かったですか？
栗田：「完全個室」が、本当にありがたかったです。
▲ 栗田さんの個室内はこちら。サロンビレッジは個室専有なので、お部屋のインテリアを自由にカスタマイズ出来ます。
他のシェアサロンも試してみましたが、半個室なので、他のお客様の声や雑談が聞こえてしまって……。ガラスで仕切られているので、個室感がなかったんですよね。美容師さんも90人くらいいたので、ゴミ箱もぐちゃぐちゃで（笑）。
でもサロンビレッジは個室を専有できるので、雑音もほとんど聞こえませんし、他の美容師さんとの共有スペースも少なくて。自分のペースで好きなだけ使えるんですよね。
個室のインテリアも自分好みでカスタマイズできるので、その点も気に入っています。
「いつも通り」は離れてしまう要因に。些細な会話も逃さずに、お客様の可能性を広げる
━━施術や接客面で、こだわりがあれば教えてください。
栗田：基本的なことではありますが、施術でも接客でも「丁寧にヒアリングをする」を徹底しています。
栗田：私はカットの他にも、ヘアメイクのメニューもご用意しています（資格も取得済み）。専門学校でファッションの勉強もしていたので、お客様のコーディネートから提案させていただくことも可能です。
また、パーソナルカラー診断や顔タイプ診断、骨格診断のメニューも用意しているので、診断を受けていただければ、自分の魅力をより深掘りできるはずです（診断をご希望の方は、別途ご相談くださいませ）。
━━栗田さんにお願いすれば、自分の魅力を幅広く知れるきっかけになるかもしれませんね。
栗田：そう思っていただけたら嬉しいですね。また「接客」では、緊張させないこと、否定しないことを徹底しています。
年齢を重ねると、自分に似合うカット、似合わないカットが分かってきますよね。
「このカットに挑戦してみたいけど、自分にはきっと似合わないだろうな……」と思うは、とてももったいないと感じます。
私は、お客様の選択肢を狭めたくはありません。
お客様のご要望を丁寧にヒアリングしたり、また、会話の中から感じるように意識しています。
「いつも通り」ばかりになってしまうと、お客様も飽きてしまいます。
「あのサロンに行っても、何も変わらない気がするな……」と思われてしまうと、離れてしまう可能性があるからです。
だからこそ、お客様が気づいていない魅力があれば、伝えてみる。ちょっとした会話も拾うようににして、お客様の可能性が広がるような接客・施術ができたら嬉しいですね。
