フリーランスのアイリストに興味はあるけれど、「集客はできるの?」「サロン選びはどうすればいい?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
今回は、新卒2年目でフリーランスに転向し、現在はシェアサロン・SALON VILLAGE銀座本店で活躍するアイリスト・SAEKOさんにインタビュー。
フリーランスになるきっかけや、実際に働いて感じたメリット・デメリット、不安を自信に変える方法まで詳しく伺いました。
新卒2年目でフリーランスアイリストに転向した理由
―まず、これまでのご経歴を教えてください。
SAEKO:アイリスト歴は5年目で、新卒からずっとアイリストをしています。最初のサロンで2年間勤務し、その後憧れの師匠のような方が独立したため、師匠のサロンでフリーランスのアイリストに転向しました。
そして今年の5月に、SALON VILLAGE銀座本店に移動し、今は4ヶ月目になります。
―2年目でフリーランスに転向するのは早いですよね?
SAEKO:そうだと思います。当時はまだシェアサロン自体が少なく、フリーランスのアイリストは珍しい存在でした。
美容師さんがフリーランスとして独立し始めていることは周りの友人のSNSでよく見かけましたが、アイリストは本当にいなくて「そもそもアイリストでフリーランスができるのかな」と思っていました。でも挑戦したい気持ちが強くて、思い切って一歩を踏み出しました。

フリーランスアイリストのメリット・デメリットとは?
―フリーランスになろうと思ったのはなぜですか?
SAEKO:昔から常に目標を立てて、一つひとつ達成していくようにしています。最初のサロンでは「最速でトップアイコーディネーターになる!」と決めていて、それを無事に達成することができました。
次の目標を考えたときに、ゆくゆくは自分のお店を持ちたいという夢があり、そのステップとしてフリーランスのアイリストになることを決めました。
―フリーランスになることに不安はありませんでしたか?
SAEKO:もちろん不安もありました。しかし、今よりも必ずお客様に良いものを提供できるという自信を持てるようにしっかり準備をして、不安要素を消すように準備をしていました。
―実際にフリーランスになってみて感じるメリット・デメリットはありますか?
SAEKO:メリットはやはり自由度が高いことですね。メニューも働き方も、自分で決められるのは大きいです。トレンドのメニューや商材をスピーディーに取り入れられるので、新しいものが好きでいろいろなことをやってみたい人には向いていると思います。
逆に、全てが自分に委ねられているのはデメリットに感じる方もいるかもしれません。調べるのをやめたり、新しい技術を学ぶ努力を怠ったりすると、あっという間に置いていかれてしまいます。美容業界は特にトレンドの移り変わりが早いので、常にアンテナを張っていないといけません。
だからこそ、自分で自分を鼓舞して次は何を取り入れようか探すようにしています。人によっては負担に感じるかもしれませんが、私は昔から新しいものを見つけるのが好きなので、むしろ飽きずに続けられています。毎日が充実していて、あっという間に過ぎていく感覚です。
アイリストとしての自己集客は?SNS活用とInstagramの工夫
―会社員時代から集客はご自身でされていたのですか?
SAEKO:先輩から教わったり、会社で勉強会があったりもしましたが、基本は自分で手探りでInstagramを中心に集客していました。お店自体に集客力があったのでやらない選択肢もありましたが、指名をいただくにはやはり個人のSNSでの発信が大事でした。
就業時間中にSNSの投稿をすることは禁止されていたので、帰宅後や休日にコツコツ投稿していました。
投稿を続けていると、どんな投稿がお客様に見てもらいやすいかがつかめてくるので、それを続けて徐々に伸ばしていきました。
―フリーランスになってからはずっと同じエリアで働かれていましたか?
SAEKO:正社員時代にいたのは表参道のサロンで、フリーランスになってから銀座のシェアサロンに移動しました。
―表参道のサロンを退職される際は、次のサロンについてお客様にお知らせできましたか?
SAEKO:退職のご挨拶はできましたが、具体的な移動先について直接ご案内はできませんでした。ただ「今後についてはInstagramでお知らせします」とはふんわりお伝えしていたので、移動後もInstagramを見て来てくださるお客様が多かったですね。
Instagramを頑張っていて良かったなと思います。
―SNSの投稿で工夫されていることなどはありますか?
SAEKO:基本は施術の写真がメインですが、たまに人柄が伝わるような投稿も少しずつ混ぜています。
今後はカウンセリング動画やルーティーン動画も発信していきたいと思っています。
シェアサロン「SALON VILLAGE」を選んだ理由
―別のシェアサロンからSALON VILLAGEに移動された理由は何ですか?
SAEKO:お客様により良い空間を提供したいと思ったからです。フリーランスのアイリストとして接客や技術を磨くのは大前提として、よりリラックスできる空間や来ただけで気分が上がるようなお店作りがしたいなと思いました。
SALON VILLAGEは1部屋を占有でき、内装を自分好みにデザインできます。シンクや収納も整っていて、空間作りの自由度が高いところに惹かれました。
―他のシェアサロンも見学されましたか?
SAEKO:原宿や神宮前などの別のシェアサロンも見学しましたが、部屋が日替わりで変わったり、内装の自由度が低かったりするところが多かったです。お客様が長時間同じ空間で滞在するアイの施術をするには、やはりSALON VILLAGEのように全体が落ち着いた空間で、広々とした固定の個室があることが良いなと思いました。
―SALON VILLAGEに移動されて、お客様の反応はいかがですか?
SAEKO:とても好評です。部屋に入られた瞬間に「わぁ!」「素敵だね」と感動してくださるお客様が多くて嬉しいですね。
口コミでも「リラックスできる空間で良かった」と書いていただくことが増えて、移動して良かったと実感しています。
今後の夢とフリーランスアイリストを目指す方へのメッセージ
―今後の夢や展望はありますか?
SAEKO:学生時代からの将来の夢は、マルチに活躍するアイリストになることです。なのでお目元の施術をベースに、フェイシャルやワックスなど、新しいメニューやできることの幅をもっともっと増やしていきたいです。それができたらまた新たに目標を決めてやっていきたいなと思っています。
また、今はまだまだですが、もっとSNSの影響力をつけられたら、いつか商品開発や教育など、プレイヤー以外の仕事にも挑戦できたら…少し思っています。
―最後に、これからフリーランスを目指す方や不安で一歩踏み出せない方へ、メッセージをお願いします。
SAEKO:私自身かなり心配性なので、不安な気持ちはすごくよく分かります。でも、お客様は必ず見てくださっています。なので、フリーランスになることで自分自身もお客様も良くなるポイントを見つけていき、裏で準備するだけではなく、SNSで発信したり、実際にご来店いただいたときにしっかり提供したりすれば必ず伝わります。
やったことは決して裏切らないので、不安を感じたら、その分しっかり準備をすればいい。準備ができていれば、それを自信に変えて提供できるはずです。むしろ、不安があるからこそ考えて準備できるとも言えるので、最後は自信を持ってお客様に提供すれば、必ず結果につながると思います。

不安を力に変えて、理想の働き方を実現する
新卒2年目でフリーランスへと転向したSAEKOさん。その背景には、常に目標を立てて挑戦してきた姿勢と、お客様にもっと良いものを届けたいという想いがありました。
フリーランスアイリストとして働くのは、自由度が高い一方で、不安や責任も伴います。しかし、SAEKOさんのように不安を自信に変える準備をして、SNSでの集客やシェアサロンの活用を工夫すれば、着実にお客様から選ばれる存在になれるはずです。
SALON VILLAGEで理想の空間を作り上げ、お客様からの支持を得ているSAEKOさんの姿は、これからフリーランスを目指す方にとって大きな励みになるのではないでしょうか。