自分の働くエリアと自分の地元を行き来しながら、自分らしい働き方を叶える2拠点生活に憧れる方も多いのではないでしょうか。
今回お話を伺ったのは、表参道のサロン勤務を経て、現在はSALOWIN原宿ash店と那覇店の2拠点で活動するフリーランス美容師の新城さきさん。2か月に一度は地元・沖縄へ帰省し、家族や友人と過ごす時間も大切にしながら、美容師としてのキャリアを積んでいます。
インタビューでは、フリーランス美容師になるまでの経緯や働き方の変化、2拠点生活の魅力、今後の展望までたっぷり語っていただきました。
東京と沖縄で叶えた2拠点美容師の働き方の魅力
―これまでのご経歴を教えてください。
新城:沖縄県出身で、少し変わった経歴なのですが、大学を卒業してから地元沖縄の美容専門学校に進学しました。その後上京して表参道のサロンに就職し、3年間勤務し、ジュニアスタイリストとしてデビューしました。現在、美容師歴は4年目です。
その後体調を崩したこともあり、サロンを退職しました。しばらくしてから前社で専属アシスタントとしてお世話になっていた師匠がSALOWIN原宿ash店でフリーランス美容師として働くことになったので、師匠のもとで半年ほどアシスタントをしていました。その経験を経て、自分もフリーランス美容師として挑戦したいと思い、2か月前からフリーランス美容師として独立しました。
―フリーランス美容師に挑戦しようと思ったきっかけは何ですか?
新城:師匠がSALOWINでフリーランス美容師として働き始めて、その姿を間近で見ていたことが大きいですね。お客様との距離感や他の美容師さんたちとの関わり方、自分の技術を高めていく姿に魅力を感じました。
会社員時代は守られている安心感がありましたが、フリーランス美容師はすべて自分の責任です。その負荷を自分にかけて挑戦してみたいと思いました。
―フリーランス美容師になることに不安はありませんでしたか?
新城:ないと言ったら嘘になります。しかし、不安よりも「自分でどこまでできるんだろう?」というワクワクが大きかったです。ほぼゼロからのスタートなのでここから伸びるしかない!とポジティブに考えています。
正直、集客も売上もまだまだこれからの状態ですが、頼れる師匠もいますし、SALOWINのサポートが手厚いのもあり、安心して飛び込めました。
―今は地元、沖縄でもサロンワークをされているのですよね。
新城:はい。2か月に1回沖縄に帰省し、10日〜2週間くらい滞在してSALOWIN那覇店でサロンワークをしています。大学まで沖縄にいたので友人も多く、帰る度に友人や家族が髪の毛をやりに来てくれます。大好きな地元で家族や友達と過ごす時間が増えたのですごく幸せです。
―東京と沖縄でサロンワークに違いはありますか?
新城:すごくおもしろいなと思ったのですが、お客様の髪質が全然違うんです。沖縄は髪が太く毛量が多い方が多く、ブリーチも抜けにくい方が多いです。
同じスタイルを作るにしても、東京と沖縄では技術や薬剤のアプローチ方法が大きく変わってきます。2拠点で美容師をしないと気づかなかったので、技術的な学びが多くておもしろいと日々感じています。
―フリーランス美容師になって、働き方や生活に変化はありましたか?
新城:やはり一番は、以前より頻繁に沖縄へ帰れるようになったことです。会社員時代は半年に1回しか帰省できませんでした。しかし今は、2か月に1回ペースで帰省できるので、心がすごく楽になりました。
以前は母が心配して毎日連絡をくれていたのですが、「どうせ近いうちに帰ってくるから」と、今では2日に1回になりました。多いですかね?(笑)
また、自由に使える時間が増えたので、SNSや技術の勉強に充てる時間を増やすことができています。会社員時代は忙しくてなかなかできなかった自炊ができるようになり、料理を楽しみながら健康的な生活を送ることができています。
―逆にデメリットに感じるところはありますか?
新城:今のところは感じていません。
ただ、フリーランスになったばかりなので確定申告や税金関係はまだ未経験です。その領域は苦手意識もあり、少し不安ですね。周りにフリーランスの先輩がいるので聞いたり、サロウィン本部の方に助けてもらいながら勉強していきたいと思っています。

学びが多いフリーランス美容師同士の関わり方
―一度サロンを退職し、少し時間を開けて復帰されたかと思いますが、以前から通ってくださっているお客様も多いですか?
新城:そうですね、ありがたいことに多くのお客様が来てくださっています。
前のサロンを退職するときは先のことがまだ決まっていなかったので、具体的なご案内ができませんでした。正直、ご案内ができていないのだから1人も来ないだろうと思っていましたが、SNSでつながっているお客様や、退職後にアカウントを見つけて来てくださったり、本当に嬉しかったです。
―SALOWINに移動してから、お客様の反応はいかがですか?
新城:半個室の環境なので「落ち着いてゆっくり過ごせる」と言っていただけることが多いです。もともとお話することが好きなお客様が多いのですが、以前よりも人生相談や恋愛の話など深い話をお客様からしてくれることが増え、お客様との距離がさらに近くなったと感じています。
―集客はどのようにされていますか?
新城:アシスタント時代からSNSで集客しています。Instagramはヘアスタイル中心、TikTokは人柄を知ってもらう場として活用しています。
前のサロンにいたときはホットペッパービューティー集客がメインでしたが、今は自分の発信がすべてにつながるので試行錯誤中です。新規集客は苦戦中なので、何が予約につながるのか、目に留まるのか、試行錯誤中ですが、伸び代しかないので、もっともっと頑張りたいです。
―他のフリーランス美容師の方と交流はありますか?
新城:実は私はすごく人見知りなので自分からなかなか話しかけられないのですが、原宿ash店も那覇店も気さくな方が多くて、みなさんたくさん話しかけてくださるのでとても助かっています。
SNSの集客が上手なフリーランス美容師さんばかりなので、1人1人のInstagramをチェックしたり、写真の撮り方を見たり、勉強させてもらうことが本当に多いです。
―使用する薬剤などは変わりましたか?
新城:以前使っていたものから大きくは変えていませんが、さらに幅を増やしていきたいので、新しいものを試したりしています。
最近はSNSが発達しすぎてお客様の方が美容室の専売品に詳しいこともあったりします。お客様から『美容室で売ってるこの商品ってどうなんですか?』などトリートメントやヘアケアについて聞かれることも多いので、成分を調べたり、試したりしながら自分のお客様たちに合う商品の知識をつけていっています。次回も指名していただけるように、接客中におすすめした商品やヘアケアの方法は必ずお客様にDMで詳しくお伝えするようにしています。

今後の展望とフリーランス美容師を目指す方へのメッセージ
―今後の展望はありますか?
新城:30歳までに海外で美容師をするために留学したいと計画しています。できればLAに行きたいですが、オーストラリアやシンガポールなどにも興味があって迷っています。
また、地元の沖縄で自分の武器であるブリーチ技術を広めていきたいという気持ちもあります。海外での美容師経験を経て、最終的には沖縄をメインの拠点として活動できたらいいなと思っています。
今の私がいるのは沖縄にいる家族や友達のおかげなので、髪をきれいにしてあげることで恩返ししていきたいです。
―最後に、フリーランスを目指す方や不安で一歩踏み出せない方に向けて、メッセージをお願いします。
新城:私でもできているので、頑張りたい気持ちがあるのであればできると思います。(笑)。正社員の美容師もフリーランスの美容師も全員不安だと思います。少しでも興味があるのであれば、不安があっても一歩踏み出してみると意外となんとかなるものです。
準備しておくと安心なのは、やはり集客ですね。ある程度ベースができていれば、よりスムーズにスタートできると思います。
フリーランス美容師だから叶う、自分らしい働き方と2拠点生活
フリーランス美容師として自由な働き方と2拠点生活を実現しながら、技術の向上やSNS集客にも積極的に取り組む新城さん。家族や友人との時間を大切にしつつ、自分の可能性を広げていく姿は、これからフリーランス美容師を目指す方にとって大きなヒントになるでしょう。
北海道から沖縄まで全国に店舗を持つSALOWINなら、理想の多拠点生活もサポート可能です。自分らしい働き方を見つけたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。