楽しいと思える環境ー自由なスタイルで美容師ライフを楽しむ“今”にフォーカス

フリーランス美容師のためのシェアサロン SALOWIN フリーランス美容師

今回取材させていただいたのは
SALOWIN原宿店に在籍される【及川シゲル】さん。

通常サロン、業務委託サロン、フリーランスと、様々な形で美容師をされてきた及川さん。
SALOWINに所属したのは原宿1号店ができて間もない頃。
美容師以外にもメーカーのインストラクターを務めるなど、活躍の場も広げております。
紆余曲折過ごされる中、常に新しい可能性を模索し続ける及川さんの思考を探ります!

【歩まれた美容師としての道のり】

Suga:早速ですが、簡単に自己紹介を頂戴してもよろしいでしょうか。

及川:サロウィン原宿店所属、及川シゲルです。岩手県出身、早稲田美容専門学校通信科卒業。28歳です。SALOWINでフリーランス美容師をやりながら、外部でトリートメントのメーカーの講師の活動も同時にやっています。

Suga:ありがとうございます。事前にお伺いしましたが、地元で働きながらご自身で資金を貯めて、そして上京されたと。そういった経緯もあったと思うんですけど、なんで美容師を始めようと思ったのですか?

及川:特に立派な理由はないんですけど、学生の時にみんなの髪の毛を体育祭とかにいじるような男の子いたじゃないですか。(僕が)そんな感じだったんですね。それで他に知っている仕事も少ないしってことでなんとなく、でしたね。笑

Suga:SALOWINで働き始めたのが2020年の4月ですか?

及川:そうですね。オープンして半年経ってないんじゃないですかね、多分。オープニングメンバーの紹介で入ったので。まだここ(原宿店)と表参道ができたかなってくらいの時だったと思います。

Suga:こういうシェアサロンも走り出しの時に移り変えたっていうことだと思うんですが、その嗅覚というか、直感めいた部分てあったんですか?

及川:サロウィンに入る前のサロンでもフリーランスとして働いていたんですね。でも、形態が全てフリーランスサロンってわけではないので(普通のサロンの面貸しみたいな形だったので)、なかなか融通が利く・利かないがあったりしました。
一般の雇用のスタッフとの関係性だったりとか。
凄くいい関係ではあったんですけど、自分のキャリアアップを考えると、もうちょっと“自由”に動けたほうがいいなってところで、ちょうどここのオープニングスタッフから誘われたんです。

Suga:なるほど。やっぱり結構違う感じなんですか?元々もフリーランスでやられていた場所と比較すると。

及川:それこそ雇用されていて基本給が出ていれば、拘束時間って言うものがあったりとか、後輩への教育が当たり前だと思うんですけど、そこは保証されてはいないので。とはいえ、そういうサロンで育っているので、「教えてください」って言われたら、教えたいしとか、気になったりすることはあるんですけど。内部なんだけど外部みたいな。微妙な関係性にはなるんですね。笑

Suga:そうだったんですね。そういった環境の変化で及川さん自身の視点は変わりましたか。

及川:変わりました。練馬で働いていたアシスタント時代に、都心部で活躍している人たちが凄くキラキラしている。どんどんステージが近くなってきたりして、遠いんですけど見えるくらいの距離にきたりとかする。キラキラしているんですけど、意外と頑張っているんだなっていうか、楽じゃないなっていうのがよりリアルに感じました。みんな頑張っているよねっていう。

Suga:結果出している人はやることやっているなっていう感じですよね。

【及川さんにとってSALOWINという場所は?】

Suga:及川さんはSALOWINの初期からいらっしゃると思うんですけど、ある意味“色”を創られたお一人かなと思われるんですが、及川さんにとってSALOWINっていう場所はどんな場所ですか。

及川:楽な場所。居心地はすごく良い。ちょうど良い距離感。あまり良いこと言えないですけど。笑

Suga:“楽”っていうようなワードが出てきたときに、“楽しい場所”なのかなって今一瞬間感じたんですけど。だから居心地が良いってことなんですかね?

及川:そうですね。“楽”っていうと、“楽しいと完全に楽”の方があるじゃないですか。
そう考えると今までのほうが完全に“楽ちん”だったなって感じがしますね。

Suga:なるほど。

及川:こっち(SALOWIN)は楽しいんですけど、完全一人ですし、かつ刺激的な場所なので。みんなにグイグイと引っ張ってもらってる分はあると思うんですけど。
やることやらないと、どんどんマズイ事になるかなってのはあるので。

Suga:特に今頑張っていらっしゃることはあるんですか、その中でも。

及川:迷走中です。個人でできることは限りがあるので、そこから規模間を拡大していくってなったときに、どうしようかなっていう。時間はあるので焦ってもいないんですけど。王道で言ったら、サロンを自分で作ったりとか店舗を持って拡大していくとかあると思うんですけど、それは最後の保険でいいと思っていて。何をしようかというので、迷走中です。笑

Suga:なるほど。迷走というか模索中ですね!

及川:そう!模索中です。できることがたくさんあるので選びきれない。笑

【美容師としての働き方の変化】

Suga:選択肢の幅はSALOWINに来てかなり広がったんですか。

及川:広がったと思います!また、色んな転機があったってこともあったんですけど。
SALOWINに移って完全個人になったこと。コロナもあったので色々考えさせられる部分もあったり。
メーカーの仕事もチームでやっているんですけど、入ってからどんどん大きくなってきたので、普通にサロンに居るだけでは見えないところが、見えたかなって感じですね。

Suga:ご趣味も幅広く。時間の使い方も変わったりしてきましたか。

及川:そうですね。SALOWINに移ってすぐくらいは、どこまで売り上げを上げられるか、上がるのも気持ちよかったので、個人生産性をどこくらいまでいけるのか頑張ってました。
最近思うところもあり、あとメーカーの仕事も忙しくなってきているので、月2出張とか講習とかが入ってくるのでね。もう少し上手く時間を作って、売り上げをキープするような方法にシフトしてます。
1年ガーッとやって思ったのが、結局お金だけで何が成長したかというと、あんまり変わってなかったなって所があったので。もうちょっと“頭を使う時間”を確保したいなという感じです。

Suga:今はサロンワークの営業自体、何時から何時くらいまでなんですか?

及川:10時~21時に終わるような感じで。2枠契約していて、そこにギュッといれてって感じですね。週2くらいはお休み取って、プラスで出張が入ってくるので、月11日くらい休みになっちゃうこともあるかなって。

Suga:なるほど。2枠をお一人でやられている感じなんですか。

及川:そうです。

Suga:凄いですね!無理なく自分の時間も使いながら働かれているっていう感じなんですね。精神衛生上すごくいい感じがします。

及川:いいと思います。

【道を選択するときの基準】

Suga:直近の中でビジョンは模索していると思うんですけど、地元に帰りたいとかはあったりするんですか。

及川:選択肢の一つとしてはあります。メーカーの仕事で地方に出張で頻繁に行くんですけど、結構ブルーオーシャンというか。本当に気づいた人が抜きに出ている、あとはあんまりっていうのをよく見るんですよね。だから面白いなとは思います。自分の地元じゃなくても、地方っていうのは面白いなって感じますね。

Suga:なるほど!それは出張に行って感じるんですか。

及川:そうですね。出張に行って大体グループサロンのオーナーさんとか何人か集まって頂いて会食だったりとか、その後も繋がったりとかするんですけど、話を聞いていると結構都心部って異常だと思うんですよね。美容に関しては、すごい研鑽をしあっているじゃないですか。少し外れるだけでトップになる、みたいなのもあり得るなっていう。別の戦い方をしているので、そっちも面白いなって感じます。

Suga:そういうの知れるっていうのがいいですね!
色んな選択を今までしてきたと思うんですけど、選択をする上で大事にしていることはありますか。

及川:極力自分が楽しく思えるほうというか、ギリギリのほうをやりたいなと思います。

Suga:ギリギリのほうとは?

及川:2択あって、こっちのほうが多分楽ちんでゆるそうだなって感じと、いけるかわからないけど行くと楽しいだろうなみたいな選択肢があったとしたら、(楽しい方に)こっちにいきたいなと。

Suga:面白い。綱渡りが好きなんですね。笑

及川:おそらくそうだと思います。笑

Suga:そうやって選択して今があるっていうのは、なんで結果が出たと思いますか。

及川:結局周りに助けられてここまで来ているので。全部自分の意思でサロンを動いたっていうのが実は1回もなくて。呼ばれて呼ばれてのらりくらりやっていて、SALOWINに来てって感じなんですよね。トリートメントの会社も一緒にやろうよっていうのでやったりとか。周りに助けられているって感じですね。

Suga:でも本当ご縁ですね。それも及川さんの人徳あってのことだと思います。
色々と模索中ということですが、これから更なるご活躍が楽しみです!
今日は沢山勉強になるお話をありがとうございました!

及川:こちらこそありがとうございました。

【ライター紹介】

菅原 祥(Suga) 美容師兼webライター

“美容”に特化した記事を多く執筆。
言語化で美容業界に豊かな風を吹かす人です。