独立したいけれど「開業資金が不安」「店舗運営が難しそう」と感じていませんか?
そんなアイリストに注目されているのが、初期費用を抑え自由に働けるシェアサロンです。施術スペースや設備を共有しながら、自分のペースで働ける新しい独立スタイルとして人気が高まっています。
高額な店舗取得費や内装工事が不要で、コストとリスクを最小限にして独立可能。営業時間や施術メニューも自由に設定でき、家事や育児、他の仕事との両立も可能です。
本記事では、アイリストシェアサロンのメリット・デメリット、働き方や集客方法、オープン席・個室などの活用法まで、詳しく解説します。
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で解説

アイリストのシェアサロンとは?特徴と働き方
施術用ベッドや照明、消毒器具などの設備を複数のアイリストで共有し、必要な時間だけ利用できるサロンです。契約は時間単位・日単位・売上歩合制など多様で、効率的にコスト削減できます。
1. 施術スペース・設備の共有
- 施術用ベッド:高性能リクライニングチェアを複数台設置
- 照明:アイラッシュ施術用LEDライト完備
- 消毒器具:高温スチーマーやUV滅菌器
2.初期費用とコスト
- 内装費・設備投資不要
- 時間貸し、月額、歩合制などの利用料金を支払い借りる
- 初期費用、最低限の材料費のみでほとんどコストがかからない
3. 多様な形態
アイリストシェアサロンには以下の形態があります。
- オープン席:他のアイリストと席を共有する形式
- 個室:プライバシーが確保され、顧客との専用空間を利用可能
- 時間貸し:1時間単位で設備を利用でき、スキマ時間活用に最
4.業務委託型としての働き方
シェアサロンでは、サロンと雇用契約を結ぶのではなく、独立した事業者として自由に働くのが基本です。雇われているわけではないため、勤務時間や施術内容を自分で決められ、自分のペースで働くことが可能です。
契約の形態はサロンによって異なり、以下のようなタイプがあります。
① 時間単位レンタル:必要な時間だけ利用できるため、副業や短時間勤務に最適
② 日単位レンタル:決まった曜日・日数で安定的に利用可能
③ 売上歩合制:売上に応じた利用料を支払う方式で、成果次第で収入アップが可能
このように、フルタイムで働くことも、短時間だけ副業として働くことも自由に選べます。
固定給はなく、収入は売上に応じて変動。集客戦略や収入計画を立てることが重要です。
契約内容によっては施術スペースの利用時間に制限がある場合もあります。効率的な予約管理とスケジュール調整が成功のポイントです。
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5. 集客と自己管理の重要性
アイリストシェアサロンで働く場合、「自分で顧客を獲得する力(集客力)」が不可欠です。サロンが集客を代行してくれるわけではないため、SNSや口コミを活用した発信戦略が大きなカギとなります。
① SNS活用(Instagram・TikTokなど)
- 施術事例やビフォーアフターを投稿して、視覚的に技術力をアピール
- ハッシュタグ検索やリール動画で認知を拡大し、新規顧客を獲得
② 口コミ・予約サイトの活用
- ホットペッパービューティーなどの予約アプリで露出を増やす
- 口コミ投稿を促進し、信頼性を高めることでリピート率を向上
集客だけでなく、自己管理能力もフリーランスアイリストにとって非常に重要です。業務委託型では、以下のような管理をすべて自分で行う必要があります。
③ 業務・経理管理
- 予約管理、売上・支出の記録
- 薬剤・消耗品の仕入れ
- 確定申告や税務処理の対応
初めて独立する場合は、会計ソフトやアプリを活用して日々の収支を正確に管理することで、収益の最大化と無駄な支出の削減が可能です。
さらに、施術スキルだけでなく、顧客対応力とマーケティングスキルも欠かせません。
- リピーターを増やすためのフォローメッセージ
- 季節キャンペーンや限定メニューの発信
- 定期的なSNS更新による信頼構築
自分自身が「施術者+経営者+広報担当」としての役割を担うことが成功のポイントです。
アイリストが知るべきシェアサロンのメリット
アイリストシェアサロンのメリットは自由度の高さ、低コスト開業、既存顧客の活用、他のアイリストとの交流など、フリーランスアイリストに最適な環境が整っています。
1. 初期費用を抑えて独立
シェアサロンでは、店舗の賃貸契約や内装工事、設備投資が不要なため、開業にかかる初期費用を大幅に抑えることができます。
2. 自由度の高い働き方が可能
シェアサロンは、自分の時間やスキルを最大限に活かしながら働ける点が大きな魅力です。サロンの基本ルールを遵守すれば、営業時間や施術内容を自分で決められるため、家事や育児、他の仕事との両立も可能です。具体的には以下のポイントがあります。
- 働き方の自由
シェアサロンでは、勤務時間や施術メニューを自分で設定できます。午前中だけの勤務や、週末に集中して施術するなど、自分の生活スタイルに合わせて働けます。副業として短時間だけ施術することもでき、柔軟に収入を得られる環境です。 - 収入とスキルの両立
フリーランスとして自分の売上に応じて収入が変わるため、努力次第で収入を増やすことが可能です。また、短時間勤務でも施術経験を積むことができ、スキル向上や将来の独立準備にもつながります。 - ブランディング・メニュー開発の自由
施術内容や価格設定、プロモーション方法を自分で決められるため、他のアイリストとの差別化や特定のターゲット層に向けたサービス提供が可能です。自分の強みを活かしたクリエイティブな施策を試せる点も大きな魅力です。 - 長期的な働きやすさ
自由度が高いため、精神的な負担が少なく、長期的に安定して働きやすい環境を作れます。自分のペースで働けるため、体調やライフスタイルの変化にも柔軟に対応可能です。
3. 立地や場所の選択自由度
シェアサロンの魅力のひとつは、出店場所や設備を自由に選べる点です。立地やサロン環境の選び方によって、集客力や施術の質が大きく変わります。具体的なポイントは以下の通りです。
- ターゲット顧客に合わせた立地選び
出店場所は、自分のサービス対象となる顧客層に合わせて選ぶことが重要です。- 学生や若い女性向け → 駅近やショッピングエリア
- 働く女性向け → オフィス街や高級マンション周辺など ターゲット層に合った場所を選ぶことで、集客効率を高められます。
- 他のアイリストとのシェア環境
シェアサロンでは複数のアイリストが同じ空間を利用することが多いため、他のアイリストの施術スタイルや顧客層も参考にできます。自分の位置付けを考えながら、差別化戦略を立てることが可能です。 - 設備・環境の充実度
清潔で快適な施術スペース、十分な照明、最新の施術機器が揃っているかも重要な選択基準です。良い設備環境は施術の質を向上させ、顧客満足度のアップにつながります。 - アクセスや利便性
顧客が通いやすい立地や駐車場の有無も大切です。アクセスの良い場所は、リピーター獲得や新規顧客の来店に大きく影響します。
4. 他のアイリストとの交流でスキル向上
共有空間を通じて、他のアイリストとの情報交換や技術共有が可能です。これにより、施術スキルや経営スキルの向上に役立ちます。例えば、SALON BAiSeでは、同じシェアサロンを使っているフリーランス同士で、刺激を与えあえる環境を提供しています。
5. 既存集客力を活用できる
シェアサロンの既存集客ルートや予約システムを利用でき、個人で集客を行う手間を削減できます。特に新人アイリストは、個人での集客が難しい場合も多く、サロンの集客力を活かすことで早期に顧客を獲得可能です。
6. オープン席・個室・時間貸しなど多様な勤務形態
オープン席・個室・時間貸しなど、目的に合わせた勤務形態を選択可能です。これにより、フリーランスアイリストに最適な環境を提供しています。
例えば、SALON VILLAGEでは、占有個室の空間を用意し、内装のカスタマイズも可能です。(詳しくはこちら👉https://www.salon-village.com/)
アイリストが知るべきシェアサロンのデメリット
一方で、シェアサロンでは自己管理能力や集客力が求められるため、安定した収入を得るまでに時間がかかる場合があります。契約内容やレンタル料金、施術スペースの利用条件を事前に確認し、リスク管理を行うことが重要です。
また、他のアイリストとのトラブルや設備の共有に関するルールを理解しておくことも、快適に働くためには欠かせません。
1. 集客が個人責任
シェアサロンの既存集客ルートや予約システムを利用できるとはいえ、集客は基本的にアイリスト自身の責任となります。SNSや口コミを活用して自身で顧客を獲得する必要があり、集客力が収入に直結します。
2. 設備・空間の制約
施術スペースや設備は共有のため、希望する時間帯に利用できない場合があります。例えば、共用のシャンプー台や施術ベッドの利用時間が制限されることがあります。これにより、施術スケジュールの調整が必要になります。
3. 料金・メニューの制限がある場合
サロンによっては、料金設定や施術メニューに規定がある場合があります。完全な独立開業ほど自由度は高くない場合があります。契約前に料金設定やメニュー内容について確認する必要があり、無断で料金変更や独自メニューの提供をするとトラブルになる可能性があります。
4. オープン席ではプライバシー制約がある
オープン席では、他のアイリストや顧客と空間を共有するため、個別空間が必要な施術では制限が生じます。
例えば、個室を利用することで解決できますが、追加料金が発生する場合があります。アイリストのシェアサロンは、低コストで独立開業を目指す方に魅力的な選択肢です。
しかし、以下のデメリットも存在します。
- 集客や設備・空間の制約
- 料金やメニューの制限
- プライバシーの制約
これらを踏まえて、自分のライフスタイルや目標に合わせて最適なシェアサロンを選択することが重要です。
5. 美容所登録済みサロンであることが条件
美容所登録済みのサロンを利用する必要があります。美容所登録しているところ=美容師免許を持つ方しか施術ができないので、施術者もお客様も安心できる空間になります。個人店のシェアサロンの場合、曖昧なケースもありますので必ず確認するようにしましょう。
まとめ:アイリストに最適なシェアサロン選び
アイリスト向けのシェアサロンは、低コストで独立開業できる自由度の高い働き方を提供します。施術スペースや設備を共有し、必要な時間だけ利用できるため、初期投資を大幅に削減できます。時間や施術内容の自由度が高く、副業や短時間勤務も可能で、ライフスタイルに合わせた柔軟な働き方が実現できます。
また、オープン席や個室、時間貸しなど多様な形態があり、自分のターゲットや施術内容に応じて最適な環境を選択可能です。さらに、シェアサロンのブランド力や既存顧客を活用できるため、集客のハードルを下げつつ、早期に顧客を獲得できる点も大きな魅力です。
シェアサロンでは、集客はアイリスト自身の責任です。また、料金や施術メニューに制限がある場合や、施術スペース・設備の共有による利用制約がある点にも注意が必要です。契約前にルールや利用条件を確認して、トラブルを避けましょう。
アイリストシェアサロンは、低コストで自由度の高い働き方を実現できるメリットがある一方、集客や設備の制約などデメリットも存在します。
この記事で紹介したメリット・デメリットを踏まえ、自分のライフスタイルや目標に合ったシェアサロンを選ぶことが、フリーランスアイリストとして成功するための重要なポイントです。初期費用を抑えつつ、自由度の高い働き方を活かして、安定した集客と収入を実現しましょう。

