▼ プロフィール
木村香子
美容師歴19年、フリーランス美容師歴1年。専門学校卒業後、個人店や大手サロンを渡り歩く。コロナ渦をきっかけにこれからの働き方を見つめ直し、思い切って、フリーランスへ舵を切った。
▼ 目次
・美容師のキャリアスタート。真摯に向き合う大切さを学ぶ
・サロンビレッジが魅力的すぎて、気づいたらフリーランスに
・お客さまといっしょに歳をとりたい。それだけで十分だ
美容師のキャリアをスタート。真摯に向き合う大切さを学ぶ
──木村さんが、美容師を目指したきっかけを教えてください。
いちばんは、自分の好きなことを仕事にしたいと思ったからでした。
高校生の頃からものづくりが好きで、美容師のほかに服飾業界も考えていました。
ただ、当時通っていた美容師さんがものすごく優しくて、憧れがあったのだと思います。
「どうせ仕事をするのであれば、好きなことをしよう」。そう思ったのがきっかけで、専門学校に入学しました。
──これまでの美容師人生を教えてください。
専門学校卒業後、神奈川のとある美容室に勤めましたが、半年ほどで退職しています。
アシスタント1年目だった頃、教育体制が未完成だったこともあり、技術に不安があるまま、お客さまの前に立っていたのです。
カラーなどの基本的な経験が足りず、トラブルになったこともありました。
また、チラシ配りが多かったこともあり、「技術をちゃんと身に着けたい!」とモヤモヤを抱えていたこともありましたね。

木村さんの施術部屋(サロンビレッジ内)
1店舗目は神奈川のちょっと田舎のほうだったのですが、私の故郷が東北なので都内で働く憧れもあって。
いろんな想いが重なり、思い切って、東京の美容室に再就職しました。
──次のお店はどうでしたか?
2店舗目は、ご夫婦で経営されている個人店で修行しました。
技術に対して、ものすごくストイックな方々でしたね。おかげさまで、技術面・マインド面をゼロからみっちり学ばせてもらえました。
お二人とも、お客さまの髪型・髪癖を瞬時に見極めて施術し、お客さまに合わせた接客を柔軟にされていました。
奥さまは、コンテストで入賞経験のある敏腕スタイリスト。技術・知識を余すところなく指導していただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
──なるほど。3店舗目の大手サロンに転職したのはなぜですか?
働く環境や人間関係も良好で、本当に恵まれていました。
ただ、小さな個人サロンということもあり、席数が限られていました。それゆえ、施術のご予約を、泣く泣く断ることが多くなってしまって……。
さらに、美容師としてのキャリアを考えると、トレンドを素早くキャッチできる”瞬発力”も養いたいと思ったんです。
「もっと大きなサロンでスキルアップしたい」という想いから、ガラッと環境を変えました。
サロンビレッジが魅力的すぎて、気づいたらフリーランスに
──実際に、大手サロンで働いてみていかがでしたか?
まず、お客さまと関わる頻度が倍に。これまでの施術は多くても1日10人ほどでしたが、20人前後まで膨れあがりました。
はじめは、スピードに慣れるまでが大変でしたね。新規のお客さまがどんどん入りますし、求められるクオリティも高い。
お客さまからのご希望に柔軟に対応しつつ、かつ短時間で対応する必要がありました。
だからこそ、お客さま1人1人に合ったヘアスタイルを瞬時に把握し、形に落とすまでの力がぐんと鍛えられましたね。
なにより、お店のスタッフ同士は仲がよく、上司もやさしくて。待遇面も申し分なく、恵まれていたと思います。
グループの別店舗へ移籍し、累計9年ほど在籍。
飽き性な私が、ここまで長くいれるとは思いませんでしたね。それくらい、夢中になれた環境でした。
──在籍し続ける選択もあったと思いますが、フリーランスになった理由は何でしたか?
コロナ禍になり、美容室の客足が落ち着いてしまったのが、大きなきっかけでした。
今後について悩んでいたとき、たまたまシェアサロン『サロンビレッジ』の存在を知って。

木村さんの施術部屋
実際に足を運んでみると、「こんな魅力的で素敵な場所あるんだ!!」と衝撃だったんです。
フリーランスになりたかったというよりも、サロンビレッジの環境が決め手でした。もう……本当に最高だなって(笑)。
──そう言っていただけてうれしいです。決め手は何でしたか?
いろんな魅力があるんですが、あえて絞るならこちらですね。
・個室専有による自由度の高さ
・脱マージン制。払うのは個室の固定費のみ
・運営の手厚さによって、仕事に全うできる
サロンビレッジは個室専有なので、自分のお店のように愛でることができるんです。個室の空間から、自分らしさを演出できます。
ゆったりした空間で施術できるので、お客さまから「じっくり向き合ってくれるから贅沢な気分」と言ってもらえるようになりました。
そして、運営の手厚さには脱帽でした……。たとえば、
・シャンプー台の高さをもっと柔軟に変えたい
・照明を明るくしたい
というご要望にも、こころよく調整してくださって。
痒いところに手が届くといいますか。こんな場所ってほかにはないなって思います。
お客さまといっしょに歳をとりたい。それだけで十分だ
──木村さんが大切にしている、施術・接客でのこだわりを教えてください。
施術面でいちばん意識しているのは、自然とまとまるスタイルです。
いくら綺麗な髪形でも、「スタイリングをしなければまとまらない」では、お手入れが大変ですよね……。
”あまり手をかけなくてもまとまる、たとえ伸びたとしてもまとまっている”を目指しています。
ありがたいことに、「朝がほんとうにラクになりました」「木村さんのおかげで、美容室に行くのが楽しくなりました」といった声がたくさん届いてホッとしています。
接客においては、お客さまに気を使わせないこと──無理に話さなくてもいいし、もし疲れているのなら、寝たっていい。
美容室は居心地よく、リラックスできる場所であってほしいです。
──最後に、木村さんの今後の展望をお願いします。
ぶっちゃけてしまうと……実はそんなに、夢や展望ってないんですよね。
ただ、美容師は長く続けられる仕事ですし、ずっとやっていきたい。
お客さまといっしょに歳をとっていきたいです。それだけでも十分、しあわせじゃないですか。
「木村さんに切ってもらいたい」と思ってもらえるよう、常日頃、丁寧に施術をしていきたいです。
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