▼ プロフィール
中山優介
美容師歴15年目、フリーランス美容師歴2年目。「美容師でいっかな」と、半ば“勘”で決めたキャリア選択。月収2万3千円や6年の下積みを経ても、続けてこれたのは「やりたいことがないから、背水の陣で挑めた」と言います。
▼ 目次
・とりあえず、美容師になってみようかな
・月収2万3千円と、6年の下積み
・成り行きでなった、フリーランス美容師
・「愛」がすべてだと思っています
・組織がいいですか?フリーランスがいいですか?
とりあえず、美容師になってみようかな
──中山さんが“美容師人生”を歩んだきっかけを教えてください。
ぶっちゃけてしまうと、「なんとなく楽しそうだな、いい仕事だな」と思ったからです(笑)。それ以上でもそれ以下でもないんですよ。
中高生時代から、自分の髪でいろいろと試してみるのが好きでした。髪型で人生が変わることってありませんか?
僕は、昔から「くせ毛」で悩んでいます。
今でこそ“共存”できるようになりましたが、多感だった15歳の自分は、とてもコンプレックスに感じていたんです。
そんな時、担当してくれた美容師さんが、そのコンプレックスを払拭してくれて。すっごく素敵な仕事だな、と。
そこで美容師になることを決めました。まあ、なんとなくであることは、間違いないんですけどね(笑)。
月収2万3千円と、6年の下積み

中山さんの施術部屋
──直感で美容師を選択されたとのことですが、厳しい美容業界、くじけそうになったことはありませんでしたか?
もちろん、キツかったです。
6年間、アシスタントとして下積みを経験しましたし、練習漬けな毎日。休日がほぼありませんでしたから。
そしてここだけの話、1店舗目の給料は月収2万3千円(笑)。今となってはありえない話なんですが、ネットが普及していない当時は、「これがきっと当たり前なんだ」と思っていました。
それでも美容師を続けてこれたのは、背水の陣で挑んでいたからだと思います。
専門学校を選んでいる時点で、「大変な業界を選んだのは自分自身。やり切るしかないだろう」と、覚悟を決めていました。
あと、やりたいことがなかったのも、よかったのだと思います。
昔は「みんな夢や理想がきちんとあっていいな」と、羨んでいたこともありました。
でも、やりたいことがないからこそ、場所や方向性が決まれば、途端にのめり込める。ゾーンに入れる。
“こだわりがない”って、時には強みになるのだと実感しました。
成り行きでなった、フリーランス美容師
──フリーランス美容師になったきっかけを教えてください。
成り行きです(笑)。
僕はこれまで、6店舗渡り歩いてきました。環境を変えたいなと思っていた時、フリーランス契約であれば来てもいいとのことだったので、二つ返事で承諾。
その後、シェアサロンでフリーランス美容師を続け、サロンビレッジを知ったタイミングで移転しました。
──サロンビレッジの決め手は何でしたか?
表参道店の環境、個室専有、運営陣の対応の良さです。
個室の良さっていろいろありますよね。中でも僕は、空き時間を有効活用できる点に惹かれました。
先ほど、他のシェアサロンで勤めた話をしました。僕の経験上、基本は“専有”ではなく“シェア”なので、席の予約をしなければいけません。
ただ、サロンビレッジであれば、自分の個室を自由に使えるので、空き時間に何をするにも自由。僕は練習や研究に費やしています。
また、運営の重田さんの対応に驚きました。
はじめて会った時、僕の話を親身に聞いてくれたり、サロンビレッジの将来を赤裸々に話してくれて。
「この人たちが手掛ける環境であれば、間違えない」。そんな気持ちで、すぐに決めちゃいましたね(笑)。
「愛」がすべてだと思っています

中山さんの施術部屋
──常日頃、どのような想いでお客さまと向き合っていますか?
結局、愛がすべてです。
僕が担当しているお客さまが、全員キレイになってほしい。だからこそ、練習も沢山するし、研究もしたくなるんです。
もっと、満足させたい。次来てくれた時には、もっと輝かせたい。そんな想いで、向き合っていますね。
今、専門性が求められている時代になって来ている気がしています。一口に「髪」と言っても、くせ毛や薄毛と、お客さま各々で悩みを抱えています。
きっと僕は欲張りなんでしょう……「中山さんに施術してもらった、とりあえず解決できる」と思ってもらいたい。どんな悩みでも解決したいんです。
だからこそ現状に満足せず、「もっと、もっと」となるんでしょうね。愛がすべてなんです。
組織がいいですか?フリーランスがいいですか?

──最後に伝えたいメッセージはありますか?
僕は、これから“フリーランス美容師”を目指そうとしている方に、伝えたいことがあります。
幸い、いろんな後輩から「フリーランスになりたいんですけど、自信がなくって……」という相談を受けるようになりました。
そんな時、僕は口を揃えて「なんとかなるから、大丈夫。食えなくなったら、またサロンに戻ればいいよ」と伝えています。
もちろん、思い通りに行かないこともあるかもしれません。だけど20代であれば、全然問題ないんです。
いい経験だったな、で大丈夫。失敗はかっこ悪くありませんから。
美容師の働き方も、多様化してきました。
今の環境を見直したい時に、「組織よりもフリーランスがいいかも」と思ったら、迷わず選べばいい。
もっとライトに考えていいと思うんですよね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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