こちらの記事はre-quest/QJ の記事を転載しています。 元記事はこちら(https://www.qjnavi.jp/special/trend/fifth_coa_salowin/) |
美容業界に革新を起こし続けるfifth木村允人さんとCOA青木大地さんによるスペシャル対談が実現。サロンのマーケティング、ブランディング、そして出店戦略について語っていただきました!
また、両者の出店に際し利用して大いにメリットを感じたというのが、全国にシェアサロンを展開するサロウィン株式会社の「ALL SHARE」というサービス。「ALL SHARE」とはどのようなサービスなのか、サロウィン株式会社の中山さんも交えて、解説いただきます。独立志望の美容師さんや、積極的に店舗出店を進めていきたい美容室オーナーさんに読んでいただきたいインタビューです。
わずか3カ月で4店舗出店したfifth
編集部:メンズ美容のトレンドリーダーfifthと国内随一のインフルエンサーサロンのCOAの動きに関心があるQJナビDAILY読者は多いです。2022年から2023年にかけての重大ニュースを教えてください。

木村:fifthは20年目まで法人1社で店舗運営をしていました。昨年の6月に新たに法人を立ち上げ、8月から店舗を拡大しています。その新たに立ち上げた法人では、シェアサロンを運営するSALOWINのサービス「ALL SHARE」を使うことで、わずか3カ月の間に渋谷2店舗、福岡・天神、名古屋・名駅の4店舗を立ち上げました。
2016年までは年商1億だったのですが、昨年で10店舗12億まで伸び、現在は13店舗という規模の組織になっています。その中で2022年から2023年にかけては、爆発的に業績を伸ばしながらブランド価値を高めることができました。
強みのマーケティングを存分に生かす
編集部:なぜ短期間に複数の出店が実現したのでしょうか。

木村:fifthの強みはマーケティングです。集客と求人で、いかに人を集めるかを徹底して研究してきました。新規集客と中途採用のシナジーで、店舗を拡大してこられたのです。ただし、これはセグメントで分けそれぞれのマーケティングに特化し、強みを発揮できるサービスだからできたこと。しかしながら、中長期的には教育が重要に。さらに長期的な視点に立った場合、メンズ、レディース、ユニセックスサロンを多角的に展開した方が安定的な経営が可能だと考えています。
編集部:ここ数年で、fifthの名前を聞く機会が増えました。
木村:得意な新規集客のノウハウとブランドを掛け合わせて、新規集客のコンサルティングを提供している会社もあります。その会社に対して、by fifthネームで提携する事業も展開しています。コンサルティングの提携をしているサロンは39店舗あり、町田、立川、横浜、新潟、鹿児島にはブランドネームを提携しているサロンがあります。

ちなみに、僕たちの強みであるマーケティングやブランディングに注力できるのは、物件探しや契約、店舗のハード面の手配をSALOWINのサービス「ALL SHARE」にまるっと任せているからです。自分たちで出店準備から手を打てば、とても回らなかったと思います。
ブランド価値を極限まで高めることにフォーカス
編集部:COAではこの2年どんなことに注力してきましたか。

青木:インフルエンサー美容師が集うサロンとしてスタートし注目を集め、今期はブランド価値を極限まで高めることに注力してきました。店舗に約65名のスタッフがいますが、そのうちアシスタントが45名。一般的なサロンでは、このアシスタント割合はありえないと思うんですよ。
ではなぜそれだけのアシスタントをつけるかというと、スタッフの満足度と、お客さまの満足度を高めるためなんですね。一人のスタイリストに、複数のアシスタントがつけば、サービスに抜け漏れがなくなります。さらに、徹底してスタイリストをフォローできるし、お客さまの居心地も守ることができるわけです。

僕たちは銀座の一等地に出店していますし、サロンの内装にもかなりお金を使っているんですけれど、これも満足度を高めるためです。どこで写真を撮ってもきれいに写るように最適化されているんですよ。髪を切ってすぐにInstagramにアップできる。撮影用のスペースもあります。
編集部:店舗を増やして影響力を高めるというより、サービス、技術力、発信力を活かしてブランド価値を最大化しているんですね。
美容学生にVR教育を提供し、優秀な学生を青田買い

青木:ブランドを脈々と育てていくためには、若手の育成が不可欠です。そこで、VRを活用した業界初の教育システムを構築してきました。VRを使って現場のトッププレイヤーの技術を習得できる仕組みです。それにより通常の4倍の習得スピードになり、アシスタントはCOAアカデミー制度で営業時間内にもレッスンもしています。
このVRの仕組みを、全国の美容学生さんに提供しています。美容専門学校では国家試験対策は得意ですがリアルサロンワークを学びにくいこともあります。なのでサロンに入って現場の技術を学び直さないといけない現実も。そこをCOAのVRカリキュラムを使用してもらい、即戦力育成に協力しています。
これによりCOAに入社となれば事前にカリキュラムで学んでもらっているし、他のサロンに入社しても現場教育の基礎が出来ているので業界として助かると思います。あとは毎月インターンを受け入れたり、美容学生をバイトで採用したり、COAスタイリストが講師として学校で授業もやらせていただいてます。
また、COAとしても共同代表の小西恭平をはじめ、「リフトレイヤー」を代表とする独自技術を世界に発信しています。日本人は技術を持っているけれど、生み出した技術の名前が浸透していなかったりブランド価値につながっていないことが多いように思います。「リフトレイヤー」については、商標登録もとっているので、日本発の技術として広めていきたいですね。そのためにCOAとして11月20日に「令和のレイヤー完全攻略本」も出版し、世界展開を目論んでいるところです。
SALOWIN「ALL SHARE」があったから出店できた
編集部:2023年には千葉にも出店されました。銀座から千葉への展開は意外に感じました。
青木:結婚や出産、育児を経ても、独身時代と同じ働き方をするのはなかなか難しいと思います。スタッフが無理なく働ける環境をつくってあげたいという願いが、千葉の出店につながりました。
ちなみに、千葉の出店では先ほど木村さんが話したSALOWINの「ALL SHARE」を利用しています。
編集部:fifthとCOAのどちらもブランド力があり、業績も好調のように見受けられます。どうしてSALOWINの「ALL SHARE」を使ったのですか?

青木:自分の時間って誰もがとても大切。その中で自分で物件を探して、契約までこぎつけるのは大変です。内装業者との打ち合わせもあるし、美容室の開業の届け出もある。そういう手がかかる内容をまとめてやってもらえるのが「ALL SHARE」という仕組みなんです。
木村:先ほど僕も3カ月で4店舗出店した話をしたのですが、これはALL SHAREがなかったらできなかったことです。
簡単にいうとALL SHAREは、契約後の売上5%を支払う代わりに、物件探しから内装、水道光熱費、レジなどの店舗運営のハードとインフラの部分を肩代わりしてくれるサービスです。初期費用が必要ないので、金融機関からお金を借りる必要がないし、会社の現金をなるべく使わずに店舗展開ができます。そのお金を採用や教育、マーケティングに投資できる。
一般的には出店費用を貯めて、足りない分を融資で補うので時間がかかりますが、ALL SHAREはその時間を必要としません。だから、短期間で一気に出店できたんです。
初期費用ゼロで出店可能…というだけじゃない!
編集部:SALOWINのALL SHAREを担当しているサロウィン株式会社プロダクトセールス部部長の中山さんにも話を聞きたいと思います。

中山:ALL SHAREは新しいサービスなので、「店舗売上の5%は取りすぎ」とか誤解されることも多いです。でも実際は、物件取得費や内装、店舗運営に必要な機器類、固定資産税などの税金、さらには決済手数料と現金の集配金等の費用、水道光熱費まで、SALOWIN側で負担しています。
銀行で融資をしてもらった場合と、ALL SHAREを利用した場合をシミュレーションして、ALL SHAREを利用した場合のほうが、キャッシュが貯まるように設計しているんです。
よくあるのが、自己資金と融資を使って出店したけれど、なかなかキャッシュがたまらずに次の出店までに時間がかかるパターン。木村さんは、このことを理解されていたから、ALL SHAREを使って、一気に多店舗展開を実現させました。
現在、10数社、30店舗くらいがALL SHAREの仕組みを使っています。「集客力のある物件を確保する」「高コスパの内装工事をする」「売上などのお金を管理する」など、サロンをつくることに関しては、我々はプロです。
なので、お店のハードの部分は私たちに任せてもらい、木村さんや青木さんには、マーケティングやブランディング、教育などのソフト部分に注力していただきたいと考えています。
売上5%は本来かかるコストと同等。だから十分に利益は残る

木村:「売上5%は高い」と思うオーナーさんもいるかもしれないけれど、5%は本来必ずかかるコストと同等。だから毎月しっかり利益が出ています。
青木:何より、店舗出店の際に資金調達が不要なところが大きいです。すぐにシミュレーションしてGOを出せる。しかも、ALL SHAREはSALOWINが一括で薬剤を仕入れているから、スケールメリットが効いているんですよね。ALL SHAREを利用している千葉はもちろん、銀座の店舗でも、薬剤を安く仕入れて原価を下げることができています。
木村:今までの出店の仕方と違うからアレルギー反応をしている人もいるみたいですけれど、客観的に収支をデータで見たら使わない理由はないです。
中山:ALL SHAREを上手に使っていただきありがとうございます! これからも集客力のある物件を集めて、ALL SHAREの仕組みを通じて、お二人のような気鋭の経営者さんの力を最大限引き出すお手伝いをしていきたいと思います。
「ALL SHARE」についてはこちら
https://salowin.jp/allshare/