美容室経営において採用はとても重要な課題だと認識している美容室オーナーも多いでしょう。
ですが、「どのように管理すれば良いのか分からない」や「管理する必要性を感じてない」と考えられる美容室経営者もいるのではないでしょうか?
実は採用プロセスを管理することはとても重要で、管理を行い数字と向き合い改善をおこなっていくことで、採用活動の効率と効果を向上させることが可能なんです!
また数字を用いることで各段階の評価が定量的に行え、具体的な改善点が明確になります。
応募から採用までのプロセスを効果的に管理するために以下の8つの項目から数字や指標を管理してみましょう!
美容師さんの採用プロセス管理表の参考例
今回は一般的な美容室のプロセスを下記で「項目」「定義」「目的」を表にしてみました。
項目については美容室ごとによって異なるので、ご自身の美容室でどのように落とし込めるのか考えてみましょう!
なお美容室によっては「サロンワーク試験」「カジュアル面談」「筆記試験」など実施する場合もあるようなのでご参考までに。
採用プロセスの落とし込み例
上記を参考に月ごとで表に落とし込むと以下のような表の例になります。
これらの指標を継続的に追跡し、分析することで、採用プロセス全体の効率性や効果を高めることができてきます!
表を見る順番としては応募数→書類選考→面接→内定数となっていて、数字で表すことでどの項目が採用のボトルネック(数字が悪くなっている)になっているのか見つけやすくなります。
また平均採用期間、応募経路の項目については採用数を増やすこと、採用コストの項目ではコストを下げていくことを目指します。
下記で各項目の数値に対して、どのような課題や伸び代があるか例をあげてみたので参考にしてみて下さい!
美容師さんを採用できていない場合に確認すべき8つの項目
採用ができない場合にはさまざまな原因が考えられます。
下記では8つの項目の要因や対策について説明していきます。
応募数が少ない場合の6つの課題と対策
応募数が少ない場合の課題と対策して下記などが挙げられます。
・求人内容の見直し
美容室の魅力の表現の仕方や条件面などが原因で他社との比較の際に見劣りしている可能性があります。
給与や福利厚生などを他社や競合となりなりそうな美容室の条件を調べて条件面の改善を検討しましょう。
・採用プロセスの簡略化
応募から採用までのプロセスが多いことで採用まで辿り着かない可能性があります。また美容師側にとって負担も大きいため応募のハードルが上がってしまいます。
採用までの流れで省略できるプロセスはないか確認しましょう。
・効果的な広告
現状行っている広告の内容や掲載先がターゲットにあっているのか確認してみましょう。
・リファラル制度の活用
応募数を増やすために社内のスタッフから紹介で採用できるように制度化を目指します。
・美容室の魅力をPR
求職者に対して美容室の魅力を積極的に発信していきましょう。
ホームポージ、SNS、会社パンフレット等で発信していくのが一般的となります。
・イベントや説明会の参加
美容ディーラーや美容学校、広告代理店主催のイベントなどがあるので問い合わせて参加方法を確認するのも良いでしょう。
書類選考で不採用が多い場合の要因
応募から書類選考の段階で不採用者が多く出ている場合に下記などが要因として考えられます。
・サロンの文化や理念の不一致
・求める人物像とのギャップ
これらをなくすためにリクルートページ等で応募者のギャップを埋める情報発信をおこないましょう。
1次〜2次面接の対策
面接でどの位の人数を通したい(落としたい)などあると思います。
面接官によって通過率が変わるなどないように下記の対策が必要です。
・評価基準の統一
技術や面接での受け答えなどどの程度できていれば採用なのか事前に決めておきます。
・面接官のトレーニング
求職者への質問ができることや、求職者からの答えに対する質問の深掘りなどできるようにしておきしょう。
・面接官同士のフィードバック共有
面接中に良かったこと、もしくは悪かったことを共有しましょう。
・合否決定の基準の明確化
面接でのチェック項目を事前に作り、それらを点数化することで明確に基準が出せます。
これらを実行することで面接官の合否基準の違いを最小限に抑え、一貫性のある公平な面接となります。
内定率について
内定率が社内で目標とする数値に達していなければ書類選考〜面接の改善点を探しましょう。
内定受諾率が悪い場合の要因
内定を出したものの受諾率が悪い(内定をお断り)場合の要因として下記のことが考えられます。
・他社との比較で条件が劣る
給与、福利厚生、教育プログラムなど周辺の美容室や競合他社と比べてどうか調べてみましょう。
・採用プロセスの不透明さや不親切な対応
採用までのプロセスを求人ページなどに明記することや、書類選考から次回以降にどのようなプロセスがあるか説明を行うなどしましょう。
・サロン文化のミスマッチ
美容室のヴィジョンやミッションなど想いを表現して伝えられているか確認しましょう。
・勤務地や勤務条件の問題
これらをなくすために求職者からのフィードバックを積極的に収集し、改善点を特定させて内定受諾率の向上を目指しましょう。
平均採用期間は短くすべき理由とは?
合否までの期間が短い方が良い理由がいくつかあります。
・他社より先んじて内定を出せる
・求職者のモチベーション維持
・採用コストの削減
・早期入社
以上の理由から応募から合否までの期間が短ければサロンにとって多くのメリットがあるため、応募から採用までの日数が短い方が良いことが分かりますよね。
逆に採用までの日数が長いことでのメリットはあまりないとも言えます。
そのため短期間での採用を目指しましょう!
採用コストの把握と見直す項目
採用活動の計算は新しいスタッフを雇うために費やした総費用を理解するために重要です。
・求人広告費用
・採用イベント費用
・面接費用(交通費、宿泊等)
採用コストを把握することでコスト削減の余地を見つけやすくなり、より効率的な採用戦略を立てることができてきます。
応募経路について
応募経路を把握しておくべき理由は以下になります。
・リソースの集中先の特定
効果の出ていない応募経路ではなく、効果の出ている応募経路から時間や予算をかけれるようになります。
・経路別で質の違いを確認
同じ応募数でも応募者の質に違いが出てくる場合もあります。相性の良い経路を把握しましょう。
・コストの効率化
効果が出ないものは辞めることで費用も時間もコストが効率的になります。
マーケティングや広告の効果を管理することで、今後の求人活動をどのように行うべきかが見えてくるはずです。
効果的な経路にリソースを集中させることで、コストを削減し、採用スピードを向上させていきましょう!
まとめ
応募経路を把握することは採用活動全体の効率化と効果の最大化に直結することが可能です。
これにより美容室では優秀な美容師さんを効率的に採用することができるので、美容室の成長につながっていくでしょう。