美容師の独立で最初の関門!資金調達を完全ガイド

Growing savings concept. Glass jar of coins isolated on white background. Jars with different level of coins with clipping path
美容師の独立

いざ独立しよう!と考えた時にまず最初に思い浮かぶのは「開業資金どうしよう..?」という問題ではないでしょうか?
なんとなく、銀行に行けばお金が借りられるのかな?と思っている人も多いと思いますが、
開業資金の計画を甘く見積もると想定外の問題に直面する可能性もありますので
しっかりとした計画と準備が必要です。
そこで、本記事では、開業資金の調達方法をご紹介したいと思います。

1.独立時の資金は1000万円以上必要!?寝るお金に注意

美容室を開業する際に、最初に掛かる費用は、「物件取得費」、「内装工事費」、「器具機材費」の3つです。
それぞれの費用相場を順にお伝えします。

物件取得費

物件取得費とは、「敷金」「礼金」「保証金」「仲介手数料」など物件を契約するために掛かる費用になります。
一般的には、敷金6~8ヶ月分、礼金1ヶ月分、仲介手数料1ヶ月分の合計8~10ヶ月分の費用が掛かることになりますので、
家賃が30万円の物件であれば300万円ほど資金を用意する必要があります。

ただし、ここで問題なのが、敷金です。

敷金は、「寝るお金」の代表格でして、ビルオーナーに自分のお金を預けている訳なので、実質的に使えない自分のお金。という訳です。
開業時の資金に余裕がない状態で数百万円の現金を寝かせてしまうのは非常にリスクですよね。

内装工事費

内装工事費は、1坪あたりでいくらの工事費用が掛かるのか?という点でお伝えさせていただきます。
一般的に美容室を出店する際の1坪あたり内装費は40万円〜60万円程度が目安になります。
そのため、20坪の美容室であれば、800万円〜1200万円。ということになります。

金額に幅がある理由は以下の2点になります。

①.理想の実現:自分の理想とするサロンを目指すあまり造作が増え工事代金が上がる
②.面積の大小:面積の小さいサロンの方が1坪あたり工事費は増加します。

②の補足ですが、空調設備など物の単価はサロンが大きくても小さくても金額は変わらないので、必然的にサロンが小さい方が坪あたり工事費が高くなる傾向があります。

結論で言えば、理想とするサロンを小さく作る。と工事費が高くなる。ということです。
ただ、大手資本の参入が続く美容業界では、内装クオリティも年々上がっておりますし、お客様も美容師さんもお洒落なサロンで働きたいですよね。
そのためにも、資金調達の計画と準備が大切ということになります。

器具機材費

器具機材はシャンプー台やセット椅子からドライヤーなどの物品のことです。
こちらは、席数などによって費用は変動しますが、一般的には100万円〜300万円程度を見積もっておくとよいでしょう。
もちろん、ディーラーさんに聞けば見積もりも頂けますので問い合わせするのが早いと思います。

ここまで、「物件取得費」、「内装工事費」、「器具機材費」の費用をお伝えしましたが、この3つの合計だけで1200万円以上の費用が必要になることがお分かり頂けたかと思います。

実際は、集客や採用費も含めた運転資金も必要になりますので、開業資金だけ用意できれば良い。という訳ではないことはご注意ください。

美容師の独立におすすめな資金調達手法3選

では、1000万円以上も資金をどのように集めたら良いのか?
一般的には「自己資金」「銀行融資」「親族等からの借金」あたりになると思いますので詳しく解説をしたいと思いますが、その前に、弊社では、「物件取得費」、「内装工事費」、「器具機材費」の三大費用をゼロ〜1/20まで削減できるサービスを提供しておりますので、関心のある方はお問い合わせ頂ければと思います。

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自己資金は開業資金の総額に対し1/3程度は貯めること

開業資金の全額を自己資金で賄う人は非常に稀だと思いますが、全額自己資金で出店できた方が融資に比べて金利も必要なく一番低コストであることは事実です。

ただ、あまり現実的ではないので、いくら程度の自己資金があれば良いか?目安をお伝えすると、融資金額に対して1/3程度の自己資金を用意するのが目安となります。
これは、残りを融資で賄うという前提になりますが、銀行審査では、1/3程度の自己資金を用意できているかチェックされますので、1000万円であれば300万円程度の現金は用意しておきましょう。

また、先ほど全額自己資金で出店するのが一番低コストとお伝えしましたが、実際はあまり得策ではないと考えます。

仮に、1000万円の貯金があったとしても、融資を受けて、手元に700万円程度の現金を保有したとします。
この資金は、採用や集客などの投資に使えますのでより成功角度を上げることができますよね。
一方、全てを使ってしまっては投資はできないので、コストは下がりますが、成功角度が下がる可能性がありますので、
一概に全額自己資金が良い。という訳ではないと言えます。

銀行融資はしっかりとした準備と事業計画が必要

銀行融資は、事業を成功させるための大きな助けになりますが、しっかりとした準備と計画が不可欠です。
事業計画書を丁寧に作成し、銀行の審査をクリアできるようにしましょう。
まずはじめに、銀行が何を基準に融資の判断をするかご存じでしょうか。
銀行側は、「事業の概要」「収支計画」「市場分析」を含めた総合的な判断から融資の可否を決定します。
ですので詳細な事業計画書を作成する必要があります。
この事業計画書と融資申込書を元に、返済能力や事業の将来性を判断するのです。
融資が通れば、銀行との契約を結び融資がスタートしますが、返済スケジュールや利率が明記されているので、しっかり確認をしなければなりません。
融資の返済は、計画に沿って進めていきますが、返済の遅延や不履行は信用に大きな影響を与えてしまうので、注意して下さい。
融資を借入する注意点としては、銀行によって利率が異なるので、複数の銀行を比較検討しましょう。また、返済能力の見極めも大切になります。ご自身の事業が安定して返済をできるかどうか冷静な判断が必要です。借りた資金を無駄なく効果的に使うため、計画的な資金管理が求められてきます。

親族からの借入は柔軟な条件なのか

親族からお金を借りることは、銀行融資よりも柔軟で返済条件や低い利息が期待できるので、結構ありがた方法ですよね!
ただ、いくつか気を付けることもあるので注意が必要になります。
資金の透明性を保つため、まずは、何に使うのか、どうやって返すのかをきちんと説明しましょう。信頼関係を維持するために、すべての条件を明確に開示することで納得してもらえるのではないでしょうか。
親族間の借入では口約束となりがちですが、たとえ親族間であっても、契約書を作成することをお勧めしています。
借りたお金は約束通り返すことが大切なので返済状況を定期的に報告して、信頼関係を崩さないようにしましょう。
また、親族からの借入は助かりますが、無利息だと税務上の問題が出ることもあるので、適正な利息を設定するか、専門家に相談するといいかもしれませんね。

まとめ

美容師が独立してサロンを開業するためには、しっかりとした資金調達が不可欠であることがご理解いただけたかと思います!
自己資金、銀行融資、親族からの借入など、様々な資金調達方法を検討し、最適な方法を選ぶようにしましょう。詳細な事業計画を作成し、必要な書類を準備して申請を行い、資金を適切に管理することで、成功するサロン経営が実現します。各ステップを慎重に進めることで、独立の夢を現実にしましょう。