美容師としてのキャリアを積むなかで、子育てや家族との時間も確保したい気持ちがあり、両立できないか模索している方もいるはずです。
そのような悩みを抱えている方に向けて、今回はSALOWIN調布店でフリーランスの美容師として活躍する、佐藤大地さんに話を伺いました。
本記事では、「働きながら家族と過ごす時間を増やすことはできるのか」「フリーランスになってからの集客が不安」などの悩みを抱えている方が、新たなキャリアをつくるためのきっかけになるはずです。
独立してからの生活スタイルにおける変化についても触れていますのでぜひ最後までお読みください。
家族との時間を増やすために選んだフリーランス美容師の働き方
―フリーランス美容師になられて、どのくらい経ちますか?
佐藤:SALOWINでフリーランス美容師になって1年半が経ちました。
これまでは1社で10年ほど勤めていました。10年働いたタイミングで独立を視野に入れ、SALOWINでフリーランス美容師として独立することを決意しました。
―独立しようと考えた理由を教えてください。
佐藤:家族と一緒に過ごす時間を増やしたいと考えたからです。通常のサロンで雇用されて勤務していると、どうしても家族との時間が取りにくいと感じていました。
子育てを含め家族との時間を増やせるような働き方ができないかなと考えた際に、SALOWINのシェアサロンでフリーランス美容師として独立すれば理想とする働き方ができるのではと感じました。
―実際にサロウィンへ来て、家族との時間は増えましたか?
佐藤:とても増えましたね。
以前よりも子供のイベントなどへ、積極的に参加できるようになったことが大きな変化です。また、時間が空けばお迎えも行けるようになったことも大きいです。
家族からは「家にいる時間が増えたならもっと家事を手伝って」なんて言われています。(笑)
前の店舗で社員として働いているときは拘束時間が長かったため、良い意味でこのような言葉をかけられることはありませんでした。
―実際にフリーランス美容師として独立すると決めた際に、SALOWIN以外の選択肢も探されたのでしょうか?
佐藤:いえ、探していません。なんとなく、SALOWINが一番働きやすそうだと感じていたからです。
SALOWINは有名な美容師さんが多いことやブランド力があるなどの理由もありますが、個人的には調布エリアで店舗がオープンしたことが大きかったです。
実は元々調布駅のエリアから2駅ほど離れたエリアの地域密着型の店舗にいました。エリア移動についてはとくに不安はありませんでしたが、離れたことによって失客するリスクよりも、人が多い調布エリアで、逆に多くの方に来ていただきやすいのかなとワクワクする気持ちの方が大きかったです。
―エリア移動、店舗移動で、マイナスな影響などはなかったのでしょうか?
佐藤:とくにありませんでした。
むしろ、もといたエリアよりも調布の方が栄えているエリアということもあり、メリットしかないので移動してよかったなと思います。

フリーランス美容師になってからの変化 ─ 収入は3倍、家族との時間も増える
―プライベートな時間が結構増えたとのことですが、収入に変化はありましたか?
佐藤:自由な時間は増えましたが、収入は3倍に増えました。
自由な時間が増えたからこそ、集客にも力を入れたり、マーケティングについて学ぶ時間も増えました。
現在集客はSNSがメインで、SALOWINのサポートであるSNSアカウントの運用に関するコンサルも行っていただき、3ヶ月ほどで結果が出ました。
―実際にどの程度、数字の変化がありましたか?
佐藤:元々は月90万円ほどの売上でしたが、今は毎月アベレージで100万円を超えることができています。
新規のお客様が増え、その後ほぼ100%リピートしてくださっているので、その結果売上が伸びています。
―新規でお客様が来るというのはSNS による発信の影響が大きいと思うのですが、リピート率をアップさせるためにどのような工夫をされているのでしょうか?
佐藤:継続的なインスタグラムの投稿を行ったり、定期的にクーポン配布したりしています。あとは、メインターゲットである大人世代の方に合わせたサービスメニューを用意しています。
Instagramの投稿はどのエリアの何が強い美容師という点が一発でわかるような投稿にし、統一感を意識して作成しています。たまにプライベートの写真もアップし、新規の方でも来ていただきやすいよう人柄をわかるようにしています。
フリーランス美容師の集客戦略|ステップアップを見据えて前向きにチャレンジ
―SNS 集客に取り組むうえで「ここは少し難しい」「嫌だな」など、マイナスに感じたことがあれば教えてください。
佐藤:もともと、SNS集客にも取り組みたい気持ちがあったので、マイナスな印象や気持ちはありませんでした。挑戦してみたい気持ちが強くありましたし、自己集客できるようになれば美容師として確実に次のステップアップに繋がるので、躊躇なく楽しく取り組めています。
―SNSの運用において、1日何回ほど投稿されているのでしょうか?
佐藤:フィード投稿は1日1つ、ストーリーズであれば3つほどですので、投稿自体は少ないかもしれません。
―集客コンサルを受けてから、運用で大きく変えたことがあれば教えてください。
佐藤:投稿の中身が変わりました。
以前から、1日1投稿はしていたのですが、やはり意味のある投稿とない投稿の差があったように感じます。
コンサルを受けてから、内容をフォーカスしたような投稿に変えたので、集客につながっている実感があります。

SALOWINでのキャリアと今後の展望 ─ マンツーマン接客サロンの出店
―今後のキャリアとして、思い描いているビジョンを教えてください。
佐藤:まだ子供が小さいので、当面の間はフリーランス美容師として働けたらと考えています。小学校ぐらいに上がったタイミングで、自分のサロンを出店できたらいいなと思っています。
具体的な広さや席数などはまだ考えていません。ただ、今と同じようにお客様一人一人にしっかり向き合えるマンツーマンで接客できるのスタイルが理想です。
もちろん、アシスタントを使って複数のお客様を担当することで得られるメリットもたくさんあると思います。しかし僕は、自分がすべてやることで接客のクオリティが上がったり、お客様の安心感につながったりする部分もあると感じています。
アシスタントに頼らず、自分一人で担当するところもフリーランス美容師の良さだと考えているので、そこは続けていきたいなと思いますね。
―元々マンツーマンサロンの出店を考えてフリーランス美容師になったのですか?
佐藤:いえ、フリーランス美容師になって、マンツーマンでの接客スタイルを経験したことによって良さを感じました。マンツーマンで対応することにより、得られるものが増えただけでなくお客様の喜びにも直結します。美容師の立場としても、よりお客様に還元できるのではないかと感じています。
お客様から実際に、「今まではこんなに話せなかったよね」とか「今まで話せなかったところがマンツーマンと個室空間になったことによって話しやすくなった」などと、言っていただくことが増えました。
シャンプーやカラーリングだけでなく、ドライヤーも含めてすべて一人で担当するので、お客様もそこにありがたみを感じている方が増えたように感じています。僕も、お客様も嬉しい働き方です。
―最後にフリーランス美容師の働き方に興味はあるが、不安で挑戦できない方に一言お願いします!
佐藤:僕は正直不安はありませんでした。すべて一人で行うって、どのぐらいの疲労感があるんだろう?と疑問に思っていたくらいです。
お子さんがいる美容師の方は、子育ての時間を考えると、毎日正社員として長時間拘束されてしまう働き方よりかは、フリーランス美容師の方が余裕を持てると思います。お金に関しても、努力をし続ければフリーランス美容師の方が増えることも多いため、不安に感じる必要もありません。
やはり子供との時間は、何事にも代えられないことだなと思います。私自身、仕事も充実させながら、子供と一緒に遊べたり、お出かけできたりする時間に喜びを感じています。
仮にフリーランス美容師の働き方に懸念があったとしても、新たに増える子育ての時間を通じて子供の成長を見届けていくことで、抱えている不安がかき消される場合もあるとお伝えしたいです。