| こちらの記事はre-quest/QJ の記事を転載しています。 元記事はこちら(https://www.qjnavi.jp/special/life_careerplan/salowin_magico/) |
現在、問い合わせが殺到していると話題のサロウィン株式会社(以下、サロウィン)の「パートナー制度」をご存知でしょうか。パートナー側は初期費用ゼロで共同運営ができるこの仕組みで、シェアサロン運営をスタートさせるオーナーが全国に増えてきています。
下北沢を拠点に、20店舗以上のレギュラーサロンを展開しているMagico代表、上原潤一郎(うえはらじゅんいちろう)さんもその一人。すでに順調な店舗経営を行う上原さんは、なぜあえてサロウィンとタッグを組み、シェアサロン運営に挑戦する道を選んだのでしょうか。
今回は、上原さんが「パートナー制度」を活用してシェアサロンをスタートさせた理由や、そのメリットについて、サロウィンの中山祐人(なかやまゆうと)さんとともに語っていただきました。
初期費用、実務ゼロで、シェアサロンのオーナーに
−まず、「パートナー制度」について教えてください。

中山:実務ゼロで、シェアサロンのオーナーになれる仕組みです。初期費用はすべてサロウィン側が負担し、ロイヤリティなども一切発生しません。パートナーには月額の固定費と歩合をご負担いただきますが、この金額を超えた分は、すべてオーナー様の利益となります。
設備投資が不要な分、投資回収までのスピードが早いのも、この制度の大きな特徴だと思います。
−上原さんは、この「パートナー制度」を活用して「SALOWIN下北No.R店 by Magico」を立ち上げられたそうですね。レギュラーサロンの経営が順調な中で、あえてシェアサロンをスタートした理由を教えてください。

上原:今では当たり前になりましたが、数年前にフリーランス美容師さんが、オンラインやSNSでの発信を一気に活発化させた時期がありましたよね。それに憧れる美容師さんも本当に多くて、レギュラーサロンの面接をしているのに「将来はフリーランスを目指しています」と話す子が出てきたりもしました。
実際、Magicoを卒業したスタッフの中にも、サロウィンを利用してフリーランスになるケースが増えていったんです。そんな流れの中で、サロウィンさんから「パートナー制度を始めるので、一緒にやりませんか」と声をかけていただきました。
シェアサロン全盛の時代に、レギュラーサロンがどう向き合うべきかを考えたとき、対抗策を打つか、共存するかの二択になると思うんです。僕は後者、共存の道を選びました。それに、もともと新しいものが好きなタイプなので、プランを聞いて「これは面白そうだな」と。純粋にチャレンジしてみたいと思った、というのも理由の一つですね。
シェアサロン特有の運営を完全サポートしてくれるおかげで、安定したサロン運営が可能に
−サロウィンと組んで、上原さんはどんなメリットを感じましたか?

上原:美容業のことは理解していても、シェアサロン特有の運営方法やルール設計、店舗づくりは、レギュラーサロンとはまったく別物だと感じています。感覚としては美容室経営というより、不動産業やレンタルスペース業に近い。そうした領域をサロウィンさんと一緒に取り組める点は、大きなメリットでした。また、お金まわりや細かな管理業務まで実務を全て任せられることで、運営自体も安定していると感じています。
−上原さんがお一人でシェアサロンを経営するということは考えなかったですか?

上原:全く考えたことがなかったですね。先ほども言ったように、業態が違うものだと捉えているので、まず無理だろうなと。その点、サロウィンと組むことで、細かな部分まで見てくれる専任のメンバーがいて、日常的なトラブルやクレーム、万が一の災害時にもバックアップや保証がある。こうしたサポート体制が整っているからこそ、安心して任せることができています。
レギュラーサロンのスタッフに、新しいキャリアパスを提示することができる
−シェアサロンをスタートさせて、レギュラーサロンであるMagicoにも良い影響があったとか。

上原:シェアサロンを持っていることで、将来的にフリーランスというキャリアパスも描ける、と訴求できるようになりました。その結果、求人の応募が増えたのは大きな収穫でしたね。
今のところ、最初からフリーランス志向で応募してくる方はいませんが、「将来の選択肢が広がる」という点は、働く側にとってやはり魅力的なんだと思います。実際、このシェアサロンでは、Magicoを卒業したスタッフが3人働いています。

中山:僕たちサロウィンとしても、フリーランスがすべてだとは考えていません。ただ、結婚や出産などでライフワークバランスを考えたり、時間や場所に縛られずに働きたい、自分の裁量で働き方を決めたいと思ったときに、フリーランスという選択肢があるのは大きいですよね。実際に、「1ヶ月だけ地元に戻って美容師をしたいので、その間はこちらを休む」といった働き方をしている方もいます。

上原:従来のレギュラーサロンだと、そうした働き方を望んでも、「自分だけワガママを言っているんじゃないか」と気を遣って、なかなか踏み出せないケースも多いと思います。その点、シェアサロンは自由度が高くていいなと実感していますね。一方で、もっと多くのスタッフがフリーランスへ流れるのでは、と想像していた部分もありましたが、「いつでも選べる」という安心感があるからか、意外と正社員のまま働き続けるスタッフも多いんです。
人に携わり、人と向き合う仕事だからこそ、考えられる選択肢は多く持っておくべき
−最後に、サロウィンの「パートナー制度」は、どんな人に向いていると思いますか?

中山:上原さんのように、すでに複数店舗を運営されていて、スタッフのキャリアパスの一つとして新しい選択肢を用意したいと考えている方には、特にフィットする制度だと思います。会社の次の成長段階として、何を用意すべきかを考えている方に向いていますね。
また、今後、地方を含めて、シェアサロンという業態はどんどん広がっていくと思います。そうした流れの中で、外から単独で参入されるのを待つのではなく、信頼できるパートナーと早い段階から連携しておくことで、自分たちのエリアやブランドとの関係性を、より良い形で築いていける。そんな選択肢の一つとして捉えていただけたら嬉しいです。

上原:サロン経営は、人に携わり、人と向き合う仕事だからこそ、考えうる選択肢はできるだけ多く持っていたほうがいいと思っています。綺麗事を言うつもりはないんですが、僕自身、この取り組みを経営や利益のためというより、スタッフに対する一つのサービスとして捉えていて。今いるスタッフとの長期間での関係性構築を考えている方にとっては、自社でシェアサロンを持ちこの仕組みを活用することは、一つの有効な手段になるのではないでしょうか。
また、長く勤めてくれているベテランの美容師にとっても、シェアサロンは非常に相性がいいと感じています。会社は循環していくものですし、サロンをフラットに、長く続けていくためには、ベテランスタッフの「次のステップ」を用意することも必要です。
年齢を重ねると体力面の変化もありますし、これまでと同じように若手の教育に時間を割くことが難しくなるケースも出てきます。フリーランスという選択をすれば、単価設定や働く時間を自分で決めることができ、これまでとは違った、無理のない働き方も実現できる。
彼らのお客さまにしてみても、にぎやかなサロンより、スタイリストがマンツーマンで向き合ってくれる環境のほうが、心地よいと感じる場面は増えていくはずです。
だからこそ僕は、「大人向け」のシェアサロンを会社が用意するという選択を、サロンオーナーの皆さんに提案したいですし、業界全体としても、これからはそんな働き方を選ぶ美容師が増えていくのではないかと思っています。
パートナー制度について詳しくはこちらから
<プロフィール>
Magico
代表/上原潤一郎(うえはら じゅんいちろう)

神奈川県出身。東京都・下北沢を拠点に、美容業界で活躍する実業家・美容師。大手ヘアサロンや下北沢の人気サロンで経験を積んだのち、2006年、31歳で独立し、ヘアサロン「Magico(マジコ)」を設立。現在では、東京・神奈川エリアを中心に20店舗以上を展開するまでに成長を遂げている。音楽、映像、読書、ファッション、演劇、植物、三国志、ウイスキー、釣り、DIYなど、多岐にわたるカルチャーへの造詣も深い。
Instagram:@magico_jun
サロウィン株式会社
執行役員/中山祐人(なかやま ゆうと)
1992年生まれ。美容専門学校卒業後、有名サロンにて約5年半美容師として活躍。その後株式会社リクルートを経て、サロウィン株式会社の立ち上げから参画。
Instagram:@nakayama_salowin
