今回取材させていただいたのはSALOWIN銀座RAY店を利用する三田和磨さん。
都内のサロンで6年間経験を積み、2020年にフリーランスに転向。
ひとりでも多くの白髪に悩む人を救いたいと、フリーランス美容師という道を選択されました。
その活動を加速させている、SALOWINでの働き方を紐解きます。
【SALOWINでフリーランス美容師として歩み始めたキッカケ】
Suga:本日はよろしくお願いいたします。では、自己紹介をお願いします。
三田:SALOWIN銀座RAY店の三田和磨です。
京都出身で関西にある美容学校を卒業後、上京して東京のサロンに就職しました。
6年間経験を積み、独立をしてSALOWIN銀座店で働きはじめました。
そして独立して2年経つ今年、できたばかりのSALOWIN銀座RAY店に移籍してきました。
Suga:SALOWINで働き始めた経緯をお教えください。
三田:独立を視野に入れた時に、はじめはフリーランスという選択肢はあまり考えていませんでした。
一人で仕事をするということに対して、単純に「寂しい」という感情があり、踏み込めないところがありました。
そんな時に紹介を受けて、売上の還元率の条件だったり、設備面や環境面の働きやすさや自分の時間の使い方など、総合的にとても相性が良いと感じSALOWINの利用を決めました。
Suga:独立を考えるきっかけをお教えください。
三田:サロン内での働く価値観や、志の高さのギャップに疑問を抱くことがありました。
現状で満足しているスタッフもいれば、より高みを目指そうとする人もいる。この状況自体はよくあることだと思いますが、
教育者の立場から考えたときに、バランスよく教育していくことの難しさを感じました。
自分自身が、練習等をやり込む方なので、志が高くない人に対しての接し方がわからなかったということもありました。
そんな時、集団で働くよりも、個で働くスタイルの方が向いているのかなと思い、独立を視野に入れて動き出しました。
【フリーランス美容師として働き始めて】
Suga:実際にフリーランスになり、自分に向いている働き方だと感じますか?
三田:とても向いていると思います。当初「一人では寂しい」のかな?と思っていたのですが、SALOWINは利用している他の美容師とも会話がありますし、皆さん優しい方ばかりなので寂しさは感じませんでした。
また時間の使い方、お客様の予約の入れ方など、働き方を自分でコントロールできるので、より広い視野でいろんな挑戦ができる環境であると感じています。
Suga:独立前の「寂しい」という気持ちの他に、不安はございませんでしたか?
三田:お客様がどのくらい自分について来てくれるのかが未知数だったので、不安でした。
また、独立前はSNS集客に全く携わらなかったので、集客面での不安がありました。
しかし、「大丈夫だろう」という根拠のない自信に突き動かされていました。
Suga:集客に関して根拠のない自信を裏付けしていたのは、三田さんが得意とされる白髪ぼかしの技術を推していこうと考えていたからですか?
また、その技術はいつ頃からやり始めていましたか?
三田:白髪ぼかしの技術自体は6、7年前から続けています。
自分自身も学生の頃から白髪に悩んでいたこともあり、お客様の白髪に対するネガティブな感情を改善できることにやりがいを感じていました。
いつの頃からか、この悩みを抱えている方だけのために美容師をやっていきたいと思い、その想いが募りフリーランスになったタイミングで、技術をより特化させていきました。
そして集客に関しては独立後2ヶ月でSNSが伸び出したので、この問題は解決されていきました。
間も無くして、売上220万円を達成することができました。
様々な地域からお越しになるお客様も増え、遠い地域ですと大分県やハワイから通っていただいている方もいます。
【SALOWINを利用して変化したこと】
Suga:SALOWINを利用されて一番変化したと思われることは何ですか?
三田:一番は、人との出会いです。
SALOWINは数あるシェアサロンの中でも認知度は日々増していると思うので、有名美容師や志の高い美容師が集まりやすい環境になっています。
そこで出会った人と、情報を共有したりビジネスが広がったりするので面白いです。
給料の還元率も素晴らしいのですが、それ以上に質の高い人材が集まる、そこが大きな魅力だと感じています。
そして集まる美容師の多くは、特化した技術を持ち合わせていることが多く、お互いに勉強し合ってます。
オールマイティに学んでいる美容師よりも、特化して技術を学んでいる人の方がより精通してマニアックに極めているので、とても刺激になります。
Suga:SALOWINでの働き方を具体的に教えてください。
三田:週4日出勤で、10時から18時までサロンワークをしています。
サロンワークで働くこと以外にも、オンラインサロンを運営しているので、その資料や動画を作ること、Youtubeの撮影に時間を充てています。
プライベートでは、家族がいるので独立前より一緒にいる時間を作りやすくなってます。
Suga:今プライベートの話も出ましたが、正社員からフリーランスになったことで変化は大きかったですか?
三田:とても大きかったです。フリーランスなので、予約が入れば入るほど自分の時間は減っていきます。
しかし、売上目標を考えても一日2,3人やれば良いという予約の取り方をしていたので、2時間でも空いた時間があったら、一回家に帰って子供たちとご飯を食べる、ということも可能になりました。
正社員の頃と比べると時間にゆとりがあるのに、給料は倍以上に貰えているので、とてもありがたいです。
時間にもお金にもゆとりを持つことができ、とても充実しています。
【今後の展望と読者へ一言】
Suga:幅広く活動している三田さんですが、今後のビジョンはどうお考えですか?
三田:今やっている白髪に対してアプローチしていく技術は、僕一人でやっていくことに限界がきています。
今年からご新規様は一人も受け付けていないのが現状です。それでも予約が漏れてしまう状態にあります。
そうした時に、僕の技術を沢山の美容師に伝え、より多くの白髪に悩む人を救えたら良いなと思っています。
これは、若い世代で勢いを持ってやっていく人に伝えるというよりも、美容技術を一通り経験し、なかなか上手くいかず芽が出てこなかった人に対して技術を共有していきたいと思っています。
技術の伝達はオンラインサロンの中で伝えつつ、最終的には美容室も作っていきたいなと考えています。
フリーランスのデメリットとして集客が難しかったり、一人で色々と考えていく中でメンタル面の安定も課題として上がってくると思います。
個では限界があるからこそ集団となり多くの価値提供をしていくひとつの手段として、美容室を構えることで僕が担えたらと考えています。
そして、美容師を何歳まで続けていけるのかという課題も、今後出てくると思います。
そうした時に労働集約型の働き方から、いろんな事業を展開して、仕組みとして解決していけたらと思っています。
組織に行く人、個人でやっていきたい人、それぞれの課題を解決できるよう働きかけていきたいと思っています。
Suga:素晴らしいですね、もともとそういった利他の精神をお持ちだったのですか?
三田:自分のためだけにやっていても楽しくないですし、自分のためだけにやる収益の高さも限られてきます。
しかし、利他の動きをし続けていれば、最終的には自分に返ってくるのかなと思っています。
一番は、家族のためになることを考えているのですが、
“家族のためになることを、みんなのため、自分のためにやっていく”ということを基盤として考えています。
そこが、一番楽しいかなと思っています。
Suga:ありがとうございます。では、SALOWINを検討されている方に対して、最後に一言お願いします。
三田:SALOWINでフリーランスとしてやっていく中で、かなり可能性は広がると思います。
しかし、正社員で働いている時よりも広い視野で物事を捉えていく必要があると思います。
例えば、お金の勉強や技術の勉強など。
さまざまな分野の勉強をすることで、見えてくるものも多くあります。
フリーランスになると、誰のせいでもなくすべてが自分の責任になるので、ある程度の覚悟は絶対に必要です。
しかし、意外と周りを見渡すと同じ境遇の人ばかりで、そこで仲間も増えていきます。
フリーランスであろうとも、一人ではないと僕は実感しました。
そこは安心して、周りの仲間に頼って良いのかなと思います。
思い立って行動しないと、何も始まりません。やりたいと思った時にやる。そうすれば絶対にうまくいく、そう思います。
Suga:とても勉強になるお話でした。本日はお忙しい中ありがとうございました。
三田:こちらこそありがとうございました。
【ライター紹介】
“美容”に特化した記事を多く執筆。
言語化で美容業界に豊かな風を吹かす人です。