「確定申告って、なんか難しそう…」と思っていませんか?
美容師として独立した瞬間、あなたは“技術職”でありながら“経営者”にもなります。
そして、経営者として避けて通れないのが…そう、「確定申告」です!
「そもそも確定申告って何?」「何を準備すればいいの?」「税務署に行くの怖い…」
そんなモヤモヤ、今日ここで全部スッキリさせましょう◎
実は確定申告は、正しく準備すれば“怖くない”。
むしろ、ちゃんとやれば「節税できる!」「自分の売上が把握できる!」「信用が上がる!」など、いいことづくめなんです。
本記事では、美容師の確定申告に必要な
- 毎日の行動
- 月に1回やること
- 年に1度の申告方法
をステップ形式で解説しています。
さらに、「時間がない」「事務が苦手」という方向けに、会計ソフトや税理士の使い方までフォローします!

確定申告って何?なぜ美容師に必要?
確定申告とは、1年間の「売上」から「経費」を差し引いて、最終的にどれだけの“利益(所得)”が出たのかを計算し、それに応じた税金を納める手続きのことです。
会社員であれば会社が年末調整をしてくれますが、フリーランスや業務委託で働く美容師は【自分で申告しないといけない】のがルールです。
しかも、ただ税金を払うだけじゃありません。
きちんと申告することで、さまざまなメリットも受けられるんです。
たとえば
- 青色申告で最大65万円の控除が受けられる(税金がグッと減る!)
- 材料費・交通費・家賃の一部など、仕事にかかった費用を“経費”にできる
- 将来的に住宅ローンや融資などを受ける際の“信用力”にもなる
つまり、確定申告は「面倒な義務」ではなく、「収入を守るための武器」。美容師として自由な働き方を続けるなら、絶対に知っておきたい知識です。
確定申告が必要な条件【知らなきゃ危険】
「私はまだ大丈夫かな?」と思っている美容師さんこそ要注意。実は、確定申告が【必要な人】にはしっかりとした条件があり、それを知らずにスルーしてしまうと“脱税扱い”になることも…。
まずは、以下の表でチェックしてみましょう。
あなたの働き方 | 確定申告が必要になる条件 |
フリーランス・個人事業主 | 所得(=売上−経費)が年間48万円を超える |
副業で美容師をしている | 副業所得が年間20万円を超える |
※「所得」とは、売上から経費(材料費・家賃・交通費など)を差し引いた金額のことです。
たとえば──
💡 年間の売上が120万円でも、経費が70万円かかっていれば「所得」は50万円。つまり、確定申告が必要になります!
また、「収入がそこまで多くないからしなくていいよね?」という方も損をしているかもしれません。
以下のようなケースでは、申告することで“お金が戻ってくる”可能性があります。
- 医療費が高かった
- 控除が適用される(扶養・生命保険・国民年金など)
- 前年の所得が少なくて“還付”される
つまり、「しないと損」なケースが意外と多いんです!
「ギリギリ必要か分からない…」という場合でも、基本的には確定申告しておくことをおすすめします。
あとから税務署に指摘されるリスクを避けられる上に、正しく申告しておくと将来の融資や信用にもつながります。
白色申告と青色申告、どっちがいい?
確定申告には「白色申告」と「青色申告」の2種類があります。
どちらでも確定申告はできますが、本気でフリーランスとして収入を増やしたい美容師さんには“青色申告”が圧倒的におすすめです。
比較項目 | 白色申告 | 青色申告 |
申請の事前準備 | 不要 | 開業から2ヶ月以内に「青色申告承認申請書」の提出が必要 |
控除額 | なし | 最大65万円の控除(条件あり) |
帳簿の形式 | 単式簿記(ざっくり) | 複式簿記(詳細な帳簿が必要) |
節税効果 | ほぼなし | 経費+控除で大幅節税が可能 |
赤字の繰り越し | できない | 3年間繰り越せる |
青色申告が美容師にとって有利な理由
- 節税できる
最大65万円の特別控除があるため、税金の負担を大きく減らせます。 - 経費をきちんと計上できる
「青色専従者給与」として、配偶者や家族に払った給料を全額経費として計上できるなど、経費の幅が広がります。 - 赤字を繰り越せる
開業初年度に利益が出なかった場合でも、翌年の利益と相殺して節税が可能です。
💡つまり、「長くフリーでやっていきたい」「税金の負担を減らしたい」と思っている方には、青色申告が必須とも言えます。
とはいえ、青色申告は「帳簿をきちんとつけること」が前提です。
そこで活躍するのが会計ソフト!
マネーフォワードやfreee などのツールを使えば、効率的に帳簿をつけることが可能です。
👉 開業届に関しては以下で詳しく解説しています
▶ 美容師のための開業届マニュアル|提出タイミング・記入例・節税まで解説
このように、将来的な安定経営を目指すなら、迷わず青色申告を選ぶのが賢い選択です。開業届と一緒に「青色申告承認申請書」を提出することをお忘れなく!
日々・毎月・確定申告前にやるべきことまとめ
確定申告って、実は“直前にまとめてやろう”とするとかなり大変。
でも、日頃からコツコツ積み重ねておけば、確定申告は怖くありません!
ここでは、フリーランス美容師さん向けに、「日々・毎月・確定申告前」にやるべきことを3ステップでまとめました。
💡【日々やること】〜小さな習慣が大きな差に〜
📌 ポイント:レシートの裏に「カラー剤」「研修交通費」など書いておくと、後から迷いません! |
💡【毎月やること】〜収支の“見える化”がカギ〜
📊 お金の動きを「数字で把握」するだけで、無駄づかいが減ります! |
💡【確定申告前にやること】〜最後のまとめ作業〜
📅 提出期限は【毎年2月16日〜3月15日】。1日でも遅れると延滞税が発生するので注意! |
✅ 忙しい方は「丸投げ」もあり!
「そんな細かい管理は無理!」「毎月忙しすぎて入力できない!」という方は…
- 会計ソフトで“レシート撮影&自動仕訳”機能を活用
- 税理士さんにスポットで依頼
確定申告は、苦手なまま避けるよりも、“得意な人に任せてしまう”のも立派な戦略です。
あなたの時間はお客様のために使って、税金まわりはプロの力を借りるのも賢い選択です!
必要な作業を“習慣化”しておくことで、確定申告の負担はぐんと減ります。
来年3月、余裕の笑顔で申告を終えるために、今から少しずつ始めていきましょう!
👉 青色申告&おすすめソフトについては以下で詳しく解説しています
▶ 【2025年版】美容師の青色申告&会計ソフト完全ガイド
5. よくある「経費」の例と注意点|美容師の“もったいない支出”を減らす方法
フリーランス美容師が確定申告で“得する”ためのカギとなるのが「経費」の正しい扱い方。特に家賃や光熱費などの固定費は金額が大きいので、しっかり経費として計上できるかが節税に大きく関わってきます。
以下は、実際によく使われている経費と、その注意点をわかりやすくまとめた一覧です。
経費項目 | 注意点 |
材料費 (カラー剤・パーマ液など) |
レシート・領収書を必ず保管。 仕入先や内容もメモで記録しておくと安心 |
家賃・光熱費 (自分のサロン、シェアサロン) |
賃貸契約書に基づき、使用料や共益費は経費として計上可能。 水道光熱費は明細があると◎ |
通信費 (スマホ・Wi-Fi) |
業務用と私用を分けられれば理想。 共通の場合は「業務使用割合」で按分(例:70%) |
セミナー代・書籍代 | 美容・経営に関係する内容に限る。 娯楽目的だと否認される可能性があるので注意 |
交通費 (出張施術・講習参加・備品購入) |
電車・バス・ガソリン代などOK。 日付・行き先・目的を記録しておくと説明しやすく安心 |
💥 経費にできないNG例
- プライベートな洋服代(サロン用の服でも業務専用でないと厳しい)
- 家族との外食・プレゼント(お客様との打ち合わせ目的でない限りNG)
とくにシェアサロンの家賃や月額利用料は、しっかり契約書や振込履歴を残しておけば、経費として認められます。
また、自店舗を構えている場合は、電気・水道・ガスなどの事業用光熱費もそのまま経費でOK(自宅兼用ではない分、按分不要な点もメリット!)。
👉 経費の詳細は、こちらの記事もおすすめです
【保存版】フリーランス美容師の経費一覧|節税と申告の全知識2025
しっかり記録すれば、経費はあなたの“節税の味方”。
迷ったら「これは売上に関係している支出か?」を基準にしてみてください💡
実際に確定申告する流れ【提出方法は3つ】
「書類は揃った。でも、どうやって出せばいいの?」
そんな方に向けて、確定申告の提出方法は大きく3つあります。それぞれの特徴とメリット・注意点をまとめました。
提出方法①|税務署に“直接持参”
とにかく不安なので直接確認してもらいたい方におすすめ!
- 書類を紙で印刷して、最寄りの税務署に持参
- 窓口で職員さんが内容をきちんとチェックしてくれる
- その場で不備が見つかれば、その場で修正できるので安心感がある
📍 持参時の注意 「控え(コピー)」と「本人確認書類」を忘れずに! 控えには受領印をもらって、保管しておきましょう。 |
提出方法②|郵送で提出
時間がない、遠方に住んでいる方におすすめ!
- 書類を印刷 → 税務署に封筒で郵送
- 「控えのコピー」「返信用封筒」「切手」を同封すれば、受領印付きの控えを返送してもらえます
📮 郵送のメリット・デメリット ✔ 郵便局に行けば完了なので手軽 ✘ 万が一の不備に気づいても、修正のやりとりに時間がかかる |
提出方法③|e-Tax(電子申告)
自宅で完結したい方、節税メリット重視の方におすすめ!
- 国税庁の「確定申告書等作成コーナー」や、freee・マネーフォワードなどの会計ソフトを使って電子申告が可能
- 65万円の青色申告特別控除を受けたい方は、電子申告が条件!
💡 提出にはいずれかの手段が必要です ・マイナンバーカード+ICカードリーダー ・スマホと連携(マイナポータル) ・ID・パスワード方式(事前に税務署で登録が必要) |
👀 どの方法でも、提出期限は毎年「3月15日」まで(原則)!
締切ギリギリで慌てないよう、2月中の提出を目指して動き始めましょう。
このように、提出方法に正解はありませんが、「自分にとってやりやすい方法」を選んで確実に申告することが大切です💡
「無理そう…」と思ったら、会計ソフト or 税理士に“丸投げ”でOK!
「帳簿?経費?確定申告ってなんか難しそう…」
正直、そう感じている美容師さんも多いと思います。
でも安心してください。今の時代、全部を自分でやらなくても大丈夫です!
選択肢①|クラウド会計ソフトを使う
「記帳や税額計算、何から始めればいいか分からない…」という方は、まずは会計ソフトを使ってみましょう。
♦️マネーフォワードクラウド 銀行やカードの明細と自動連携できるので、経費管理がラク。 「仕入れが多い」「複数口座を使っている」という方に◎。♦️freee(フリー) スマホからも使えて、入力画面も直感的。美容師に人気のソフトです。 仕訳も自動判定してくれて、確定申告書もそのまま出力OK! ♦️弥生の青色申告オンライン |
選択肢②|税理士にまるっとお任せ
「それすら無理かも」「お客様対応に集中したい」という方には、税理士にお願いするのも◎
🔹 スポット申告代行:5〜7万円 書類やレシートを渡すだけで、確定申告書を全部作ってもらえます!🔹 顧問契約(月額制):5,000〜8万円/月 日々の帳簿から資金繰り、節税対策まで丸ごとサポートしてもらえる。お願いする内容によって大きく変動する可能性もありますので詳しくは税理士さんにお問い合わせください。 |
⏰ 美容師さんにとって、「時間=売上」。
会計・税務に何時間もかけるよりも、お客様の予約を1人増やした方がプラスになることも。
「自分でやる派」「サポートを受ける派」どちらを選んでもOK。
確定申告は“正しく&ラクに”終わらせることがいちばん大事です!
💡 「でも、やっぱり自分ひとりでやるのは不安…」という方へ
そんなときは、プロの力を借りるのが一番の安心材料です。
という方も大歓迎! お気軽にサロウィンまでご相談ください。 |
まとめ|確定申告は“美容師人生の保険”です
確定申告って、ちょっと面倒そうに感じるかもしれません。
でも実は、フリーランス美容師として「自分の仕事を守るため」の大切な習慣なんです。
- ちゃんと申告すれば、節税もできて手取りが増える
- 売上の証明になるから、家や車のローンにも有利
- 何より、自分でお金を管理できる自信につながる
――だからこそ、早めに動いておくのが正解。
\こんなふうに進めるのがオススメ!/ 💡 日々の売上&経費をメモする 💡 会計ソフトでサクッと入力 💡 迷ったら税理士さんに相談! |
確定申告は「税金のため」じゃなくて、自分の将来のためにやるもの。
あなたが長く美容師を続けていくための、ひとつの“保険”です。
今年はちょっとだけ早めに準備を始めて、「今年の確定申告、ちゃんとできた!」って気持ちよく春を迎えましょう🌸
