今回取材させていただいたのは
SALOWIN原宿IL Salice店に在籍されている、KAHOさんとAIRIさん。
お二人は独立される前から同じ職場で勤務され、一緒に独立することに。
そして、同性カップルとしてプライベートでも仲良しな様子をSNS等で拝見しておりました。
お二人がどんな想いで今を生き、未来を描いていってるのか。
ぜひ、インタビューの全容を読み進めていただけたらと思います!
【独立に至った経緯】
Suga: KAHOさんAIRIさん、本日はよろしくお願い致します。では、さっそく簡単に自己紹介をお願いします。
KAHO:KAHOです。今年27歳で、美容歴7年目になります。前の会社で新卒で働いて25歳で独立をしました。
AIRI:AIRIです。今年26歳になります。美容師歴は1年フリーターを経て5年目になります。
Suga: もともと同じ職場だったとお聞きしましたが、
独立に踏み切った経緯をお教えいただけますでしょうか?
KAHO:今年で独立して1年になります。コロナが流行りはじめたタイミングでサロンが休業になったりして時間が生まれたので、今後の自分たちの人生について向き合う時間ができ独立を考えるようになりました。
AIRI:会社にいると、できる事・できない事・したい事のバランスが難しく、会社のことを考えると制限されてしまうことも多いですし・・・
KAHO:自分達の本当に今やりたい事、“夢“ってなんだろうって考えた時
私たちがLGBTQ+当事者ということもあり、私たちだからこそできる発信・活動をしていきたいと思いました。担当させて頂くお客様の中にも当事者の方も沢山いて、「どんな空間だともっと居心地良くなるだろう」「どういう場所が来やすい空間なんだろう」って考えたりして。
Suga:なるほど、コロナがきっかけで、自分たちの人生を見つめる機会にもなったんですね。
KAHO:そうですね。それに前社は、形態としてやっぱり回転数って感じだったんで、どうしてもいっぱいいっぱいになる自分がいて、それが、こうして個室だと一対一で向き合って、心から向き合えるのが本当に良かった。
Suga: 確かにそうですよね!AIRIさん、他にもありますか?
AIRI:YouTubeやイベント主催、ファッション関係、商品開発など、美容師以外の事にも挑戦してみたかったんですよね!
(お二人はYoutube運営もされており、登録者も2万人越え。年内までに登録者数を10万人目指されているとのこと。すごい!)
【自分たちのブランディング(集客)方法】
Suga: 価値(ブランディング)の売り出し方とかを意識はされてたんですか?「自分たち自身の価値はこうだ!」が先行なのか、それとも後から「これって価値だな」って思ったのか。
KAHO:後から価値がついてきた感じですね。
私たちは本当に今まで過去に感じてきた『美容室での性差』、ステレオタイプの『美容室の当たり前』に地道に声を上げて発信していったら、共感してくれる人が増えそれが徐々にブランディングに繋がったのかなと思います。
Suga: むちゃくちゃ、かっこいいですね。それでたくさんの人が、お二人を必要としてご来店されるって、本当に幸せですよね!
KAHO: 毎日LGBTQ+当事者の方と接する場面っていうのが多過ぎて本当にマイノリティなのか?と思うくらい当たり前で至って自然で、、、
全然もう偏見なんてないじゃん!良い世界じゃんと!か思っちゃうと、一歩外に出ると悲しいニュースもあるんで。。
どれだけ自分たちが恵まれていることとかっていうのを実感します。
KAHO:だからこそ、止まれないというか、走り続けるしかない気持ちでいっぱいになります。
【SALOWINに入って変わったこと】
Suga: SALOWINに入って、変化はありました?
AIRI:フリーランスになってからの方が時間に余裕ができたので、技術をより見直せるようになりました。
みんな(SALOWINに在籍してる方々)技術力、高いじゃないですか!聞いたら教えてくれるし!
自分たちのその求める視座も上がったというか・・・
KAHO:うんうん。モチベーションの高い人たち、レベルの高い美容師さんたちがたくさんいるからね。
この歳になって出会う事って無いと思うんですよね。
AIRI:前の職場の環境で、追いかける人、目標とする人が明確に定まってなかったんですよね。立場も上になっていると言うこともあり...
KAHO: 自分たちも学びたいし、レベルアップしたいっていう気持ちはすごいあるから、色んな人にめっちゃ聞いてます。笑
(成長意欲が凄い!)
【SALOWINを選んだ経緯】
Suga: フリーランスとして独立した時、いろんなシェアサロンあるかなと思うんですけど、なんでSALOWINを選ばれたんですか?
AIRI:本部の方に私たちのやりたいサロンワークの形を相談させていただいたんですが、柔軟にご対応いただけたんですよね。
Suga: それは、具体的にどういった部分でしたか?
AIRI:カップルとか友達同士で来店されるお客様が多く、隣接するブースを完全に区切るのではなく、引き戸にすることで(開けたら)繋げられるように工夫してくださいました。設備の相談もできるのはありがたいと思います!
Suga: 設備を自分たち仕様にしてくださるのは、とても美容師に寄り添ってくださいますね。
AIR I:特に社長の阿部さんは、代表なのにとてもフランクに相談に乗ってくださって、阿部さんをはじめ本部の方々はみんな優しいです。
KAHO:ほんとそうだよね!本部の皆さんは本当に温かいですね。こんなにいっぱい(美容師が)在籍しているのに、とてもありがたいです。
【今後のビジョン】
Suga:今後ますます活動の幅を広げられると思いますが、どんなビジョンを掲げていらっしゃるのでしょうか?もう少し踏み込んでお聞かせください。
AIRI:将来について考える時はいつも美容師としてどうしていくかの以前に、まず私たち人生のパートナーとして今後、同性婚が日本でも認められ結婚できているのだろうか?とか、もし私達が何らかの形で子供を授かった際は美容師ママ×2になるので、どういうバランスで美容師を続けていくのかなど考えることは山程あり、今将来設計の真っ最中って感じですね。
KAHO:ワクワクするような妄想も沢山してて、ビル一棟借りて、自宅兼美容室にしてみたり、2階はネイルサロン、3階はパーソナルトレーニングジムみたいな・・・広がる可能性にも期待を膨らませてはいます。
AIRI:梨泰院クラス(韓国ドラマ)みたいなサクセスストーリーをイメージしております!
Suga: すごいビジョンですね!そしてごめんなさい!梨泰院クラス見てないので、確認します!笑
KAHO:同性カップルだから諦めなきゃいけない問題とか多く、そして実際諦めちゃう人が多くて、、、
うちらの親も実際同じように思っている、、、「孫は見れない」って。
でも、色んな道を模索して、「うちらならいけるんじゃないか!」って思ってるんですよね!
Suga: 確かに!!(この二人ならやってのけそうな予感・・・)カッコよすぎですね。
KAHO:そんな少しプライベートな相談もSALOWINの本部の方々には話しやすいんですよね。
それに、なんかこう(自分と)同じことを少しでも思っててくれたりとか、諦めてるその人たちの“ロールモデル”になりたいなって。
Suga: それ、思ってる時点で最強ですね!前代未聞だからこそ、やってもらいたい。そういった意味でもSALOWINと出会って夢が広がった感じですか?
KAHO:そうですね!出会ってなかったら、こんな思考回路になってない。多分もう諦めてます。笑
AIRI:それにSALOWIN本部の方も、他のスタイリストもみんなが応援してくれてるんですよね。みんなとっても優しいです!
Suga:素敵な環境ですね!応援して、応援しあって。今日はとても勉強になる話ばかりでした!KAHOさん、AIRIさん、ありがとうございました!
KAHO、AIRI:こちらこそありがとうございました!
【ライター紹介】
菅原 祥(Suga) 美容師兼webライター
“美容”に特化した記事を多く執筆。
言語化で美容業界に豊かな風を吹かす人です。